韓国KBSラジオの中国語版は28日、ウェブサイトで「円安とユーロ安によって韓国企業の輸出競争力が低下している」と伝え、韓国貿易協会が28日に発表したアンケート結果として「70%以上の企業が現在の為替レートでは国外市場で日本企業とまともに戦えない」と回答したことを伝えた。

 記事は、韓国貿易協会が300社以上の韓国企業にアンケート調査を行ったことを伝え、同結果として54.1%の企業が「円安のせいで輸出による利益が減少した」と回答したことを紹介。

 さらに30.3%が「利益が減少しただけでなく、輸出量そのものが減少した」と回答したことを紹介した。特に鉄鋼や機械といった日本と競合性の高い品目を扱う企業が大きな打撃を受けていると論じた。

 続けて、米国で2015年内にゼロ金利が解除され、利上げが行われる見通しだと伝え、「利上げが行われれば円安はさらに加速し、韓国の輸出にさらに暗雲が漂うことになる」と警戒感を示した。また、韓国では内需も停滞しているとし、「円安とユーロ安という悪材料が加わり、韓国経済に赤信号が灯っている」と伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)