SpaceX、「独占状態」の軍事偵察衛星打ち上げに参入

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これまで独占状態だった偵察衛星の打ち上げに、SpaceXが参加できるようになった。従来の方法よりも、打ち上げ費用を低コストに抑えることができるという。

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SpaceXの打ち上げシステム「Falcon 9」の国家安全保障ミッションへの参入が、米空軍によって認可された。

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現在の打ち上げは、ボーイングとロッキードの合弁企業United Launch Alliance(ULA)による独占状態だが、これが打ち破られ、SpaceXは今後、大きな収益をもたらす「軍事偵察衛星契約の獲得競争」に参加できるようになる。

SpaceXは、ULAが110億ドルで請け負っていた、発展型使い捨てロケット(EELV)打ち上げに関する米空軍との契約に関して、連邦請求裁判所へ申し立てを起こしていた。SpaceXは2014年12月、この申し立ての取り下げに同意。15年1月に認可手続きが始まっていた

偵察衛星やGPS衛星など政府関連衛星の打ち上げを担うEELV計画が開始されて以降、その打ち上げシステムは、「Delta IV」と「Atlas V」の2機種しか認可されてこなかった。当初、これらのロケットは異なる企業によって生産・運用されていたが、06年には両方ともULAの管理下に置かれるようになっていた。

SpaceXは以前、ULAによる打ち上げ費用は1回につき4億6,000万ドルだが、SpaceXなら1億ドル前後で打ち上げることができると主張していた。ULAはこの数字に異議を唱え、現在の打ち上げ費用は2億2,500万ドルで、1億ドル前後までコストを抑えられる計画もあると述べている。

EELV計画は、2030年までに約700億ドルの費用がかかると推定されており、SpaceXの受注額が大きくなる可能性がある。

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