Doctors Me(ドクターズミー)- 妊娠してから【胃痛】がヒドい。これもつわりの一種?

写真拡大

胃がムカムカする……その理由は?

妊娠中、胃がムカッとする方は多いのではないでしょうか?“つわり”と混同しやすいのですが、妊娠中には、妊娠ならではの理由で、胃痛が起きやすいと言われています。

今回は、妊娠中の胃の痛みについて考えてみましょう。

“ホルモンバランスの変化”からくる痛み

妊娠すると、黄体ホルモン(プロゲステロン)というホルモンの分泌が盛んになります。

このホルモンには子宮を広げる働きがあり、その副作用として、全身のほかの筋肉も緩んでしまい、食道と胃の間で胃酸の逆流を防ぐ筋肉の弁の緊張が緩んでしまいます。そのため胃酸の逆流が起こりやすくなり、胃酸が食道を傷つけ、胸焼けや胃のムカムカ感を起こすのです。

“ストレス”からくる胃の痛み

ストレスは、自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスを崩します。胃は消化のための胃液を分泌すると同時に、粘液を分泌することで、胃の粘膜を胃酸から守る働きがあります。

しかしストレスがかかると、脳から交感神経に血管を収縮させる命令が出て、胃の内部粘膜の血流が悪化し、粘液の分泌が減少します。一方、副交感神経には、胃腸の働きを強める命令が出されて、胃酸が過剰に分泌されます。粘膜が弱った状態で胃酸が過剰分泌するというダブルパンチが起こり、胃痛を引き起こします。

妊娠後期に起こる胃痛について

お腹の赤ちゃんが成長するにつれ、子宮がどんどん胃を圧迫するようになります。妊娠後期には、子宮底がみぞおちの位置にまで上がり、胃痛を引き起こすことがあります。

縦長に配置された胃は、持ち上げられて横位置に近くなります。そのため胃液の流れが悪くなり、ぜん動がうまくいかなくなります。また、胃酸が逆流しやすくなります。そのため胃のムカムカや食欲不振になります。ゲップとともに吐くような感じになるのは、胃が横になっているため、胃の中の空気がスムーズに出てこれないためなのです。

胃痛を和らげる4カ条

【1】消化の良いものをとるようにする。
【2】刺激物はとらないようにする。
【3】1回に食べる量を減らし、回数を増やす。
【4】胃液の逆流を減らすために、食後30分は横にはならない。

胃痛があまりにもつらい場合や嘔吐が続くようであれば、治療や入院が必要となる場合もあるので、かかりつけの産婦人科へ早めに相談しましょう。