ばたばた、ピトピト…名前の響きがかわいすぎる「オノマトペ茶」って!?

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『オノマトペ茶』って?

お茶の分類法は様々です。
例えば、「緑茶」「紅茶」「ウーロン茶」といった分け方は、製造方法の違いによる分類です。
「日本茶」「中国茶」のように国名で分けることもありますね。
しかし、今回はあえて「名前」お茶を分けて、その中でも、「トントン」「ゴロゴロ」といった擬声語(オノマトペ)に似た名前のお茶をピックアップしてみたいと思います。
名付けて、『オノマトペ茶』特集!さっそく見てみましょう!


エントリーNo.1:ばたばた茶

こちらは室町時代より富山県で飲まれているお茶です。黒茶という発酵させた茶葉にをいれ、「ばたばた」とせわしくを立てて作られます。泡を立てるほどマイルドな味わいになるそうで、主に特別な行事の時に飲まれています。


エントリーNo.2:ピトピト茶

こちらはフィリピンで女性に人気のお茶です。この名前にある「ピト」は7を意味する言葉で、このお茶には7つのハーブが配合されています。このピトピト茶、体の毒素を除いてくれる健康的なお茶であるとの評判。お味は甘くてフルーティなので飲みやすいですよ。


エントリーNo.3:ぶくぶく茶

こちらは沖縄県の伝統的なお茶です。こちらは、煎ったお米を煮詰めたお湯でお茶を入れるところが特徴的。「ぶくぶく」の名にある通り雲のようにふっくらとした泡の状態で飲みます。お米の焙煎による香ばしさと茶葉本来の苦味が合わさって独特の味わいが楽しめます。


エントリーNo.4:ぼてぼて茶

こちらは島根県の、お茶、ではなく郷土料理です!「ぼてぼて」と泡立てたお茶の中にお米や椎茸、豆腐、お漬け物などを入れたもので、忙しい仕事の合間に立ったまま一口でペロリ食べられる間食として普及しました。お茶の中に食材をそのまま入れているので、味はさっぱりとしています。

『オノマトペ茶』いかがでしょうか?名前だけでなく、味や形状にも特徴があるようですね!
あなたも、変わった名前のお茶を見つけましたらぜひトライしてみてください♪
個人的には、「へ」や「べ」「ぺ」などから始まるオノマトペ茶を発見したらご報告して頂きたいです。笑


著者:味博士

味覚研究家。AISSY株式会社代表取締役社長 兼 慶応義塾大学共同研究員。味覚を数値化できる味覚センサーを慶大と共同開発。味覚や食べ物の相性の研究を実施。メディアにも多数出演。ブログ『味博士の研究所』で味覚に関するおもしろネタを発信中。



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