中国メディアの捜狐は24日、韓国の消費者は他国の製品よりも自国製品を好む傾向があると伝え、特に自動車においては日本車を拒絶していると主張し、なぜ韓国人は韓国車を支持するのだろうかと疑問を投げかけた。(写真は捜狐の24日付報道の画面キャプチャ)

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 中国メディアの捜狐は24日、韓国の消費者は他国の製品よりも自国製品を好む傾向があると伝え、特に自動車においては日本車を拒絶していると主張し、なぜ韓国人は韓国車を支持するのだろうかと疑問を投げかけた。

 記事は、三星自動車を例に「ルノーに買収された後、デザインなどはすべてルノー主導で行われている」としながらも、韓国で販売する際にはサムスン(三星)というブランドを冠してこそ販売につながると主張。こうした点は中国とは真逆だと指摘し、「中国では国産であることを前面に出せば売れなくなる」と論じた。

 さらに、韓国国内の路上で見かける自動車はほとんどが韓国車であり、日本車のほかドイツ車も多くはないと指摘。韓国の自動車市場におけるシェアはそのほとんどが韓国自動車メーカーが占めているとし、なかでも現代自動車がシェアトップだと伝えた。

 続けて、韓国の消費者が国産車を支持する背景には複数の要因が存在するとし、1つ目の要因として韓国政府が自国の自動車産業を保護していることが挙げられると紹介。韓国政府が自動車の輸入を解禁したのは1987年のことだったと伝え、「それでも高い関税が課された」と指摘。輸入車に自国の市場を奪われる前に自国のメーカーに成長するための時間を与えたと報じた。

 また記事は、韓国の消費者が日本車を購入しない理由として「日本に対する民族的感情もある」と主張し、日本車を購入する消費者は白い目で見られることもあると主張。さらに、毎年韓国が輸入している日本車については「多くの韓国人は日系企業などが購入しているものと認識している」と主張した。

 さらに、韓国の消費者が日本車を避ける理由は「反日」という一言で片付けられるものではないとする一方、「中国の消費者も日本に好感を抱いていないという点では同じだが、日本車をめぐる扱いは韓国ほど徹底されていない」と論じた。(編集担当:村山健二)(写真は捜狐の24日付報道の画面キャプチャ)