問題が問題を呼ぶ連鎖(画像はイメージ)

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ネット生放送をするため、小型無人飛行機「ドローン」を飛ばそうとして逮捕された「ノエル」を名乗る無職の15歳の少年。今度はその少年の自宅に押し掛け、生放送しようとした「らると」と称する男が現れ、警察に厳重注意された。

「ノエル」も事件の容疑者宅に押し掛けて無断で生放送し、警察に注意されるといった騒ぎを起こしているだけに、「バカがバカを呼ぶ負の連鎖」などとネットで揶揄されている。

「うわぁ、大丈夫かな?通報されたの、オレじゃね?」

「らると」は「ノエル」と同じように「ニコニコ生放送」で自分のチャンネルを開設し、実況放送をしている「生放送主」だ。2015年5月24日に自身のツイッターで、

「『生放送』ドローン少年ノエルの家付近にいるけど!!『外配信』を開始しました」

と報告し、生放送を始めた。自宅を探すところから始まり、それらしき家に到着し、玄関のチャイムを鳴らした。母親ともみられる女性の声で玄関の向こうから「どなたですか?」という声が聞こえた。

「○○君のファンなんですけど」(○○はノエルの本名)

というと、女性は少し時間を置いた後に、

「お帰りください」

と厳しい口調で返した。そして、

「すいませ〜ん。先ほどからタブレットかなんかでうちを撮っているようですけど、やめてくださいね」

と頼んだ。動画をアップするようなことがあれば何らかの措置を取る可能性も示唆した。

「らると」は、ここは本当に「ノエル」の家であり、母親にキレられた、などと語りながら現場を離れた。そこに警察と思われる2台のバイクが走ってきたため、

「うわぁ、大丈夫かな?通報されたの、オレじゃね?」

とビクビクし始めた。実際、その場で職務質問された。警察は、見知らぬ人間が家の敷地内に入ってきたという通報を受けて出動。聞いていたのと似ている服を着ていたため呼び止めた、と説明した。「らると」は、

「生放送で、ドローンで有名になった家に行ってみたんだけど・・・」

などと語ったあたりで映像は止まる。映像は「ニコニコ動画」では既に削除されたが、「ユーチューブ」に転載されたものは現在も見ることができる。

「バカがバカを呼ぶ負の連鎖だ」などと揶揄

「らると」はこの日、ツイッターで、

「ノエル君の家に行った件は不法侵入罪により警察署までいきました。ご迷惑をお掛けしてしまい大変申し訳ありませんでした」

と謝罪した。警察で厳重注意を受けて帰されたのだそうだ。翌日にツイッターで、今回の事件を受けて、「ニコニコ生放送」の使用が1週間禁止になったと報告して、運営会社からの処分を伝えるメールを公開した。

「ノエル」も事件が起きた現場などに度々訪れては無断で生放送を行っている。15年3月には「川崎中1殺害事件」の容疑者宅に行ったり、被害者の葬式を生放送しようとした事などからパトカーが出動する騒ぎとなり、新聞やテレビで報道された。

ネットでは、「通報されないと思ったのか?」「バカがバカを呼ぶ負の連鎖だ」などと揶揄されていて、

「放送だったら何やってもいいって考えのニコ生厨が多いのは残念」
「過激な行動をとる→支援者から寄付が増える→さらに過激なことをするっていうパターンは反捕鯨団体シーシェパードと同じ構造」

などといった書き込みが出ている。