『まれ』ヒロインのド根性、『天皇の料理番』の豪華キャストは必見【勝手にドラマ採点】
【勝手にドラマ採点・高評価編 第3回】

 いよいよ後半に突入した2015年春ドラマを、雑誌等でドラマ批評を執筆する私、スナイパー小林が評価する本企画。前回に続き、視聴率が低迷するドラマ界の中で希望の光となる作品を点数が高い順にご紹介します。ファンのみなさま、あくまでも個人的な考えですのでご容赦くださいませ。

⇒【前回】勝手にドラマ採点・高評価編 第2回 http://joshi-spa.jp/267675

◆努力と根性のヒロインに幸あれ!

まれ<70点>
(NHK、月曜〜土曜朝8時、主演・土屋太鳳)

 幼い頃に東京から能登半島へ引っ越してきた、希(まれ)。夢ばかり追いかけて家族に迷惑をかける父親を反面教師にして、真面目な性格に育つ。地元で家族の大切さに触れ、恋をして、市役所の職員としてコツコツと働いていくはずが、パティシェになるという夢を抱いてしまい、横浜へ単身で修行に行くーー。

 スタートからずいぶん経過しましたが、いよいよ主人公の希が、舞台を田舎から都会に移して奮闘中。NHKの連ドラでは世間を一世風靡した『あまちゃん』以来の(やや)現代を舞台にした話なので、気合も入っているんだろうと思ったら、そうでもなく……。あれ? 肩透かし?? と思って観ていたら、そこを救ったのは、今や日本の喜劇俳優といったらこの人、大泉洋のダメな父親ぶりだった。

 金はないのに、いつでも一攫千金を夢見て生きる姿勢に朝から笑っていた。しかし、彼の出演シーンは今後減っていく。次の見どころはなんだ? と睨んでいるのだが、どうやら希をめぐる男同士(柳楽優弥 VS 山崎賢人)の戦いがザワザワさせてくれるらしい。朝から恋愛モノ、いいですね(ごっくん)。

 主演の土屋太鳳といえば、むちゃくちゃ美人というわけではないけれど、とにかく努力の人ということを聞いた。低い声と舌が短いということに悩んだ末に手術を受け、ほしい役は何度も何度もオーディションを受けて獲得。彼女は昨年の連ドラ『花子とアン』でヒロインの妹役を演じていたけれど、それじゃ物足りないガッツが今回のヒロイン誕生になったんだろうな、と思うとなんだか彼女が可愛く思えてしまった。

◆大河ドラマ級の豪華キャストに飽きはなし

天皇の料理番<70点>
(TBS、日曜21時、主演・佐藤健)

 26歳という若さで宮内省大膳頭・皇室の台所を預かる、「天皇の料理番」へと上り詰めた秋山篤蔵(佐藤健)の実話をドラマ化。何をやっても長続きせず、親からも呆れられていた篤蔵がたまたま出会ったカツレツの味に惚れ込み、料理人を志し、妻も地元も捨てて東京で修行を開始する――。

 TBSの日曜9時枠といえば、『華麗なる一族』『半沢直樹』といった人気ドラマを生んできた時間帯。そこにいきなり佐藤健主演とは、すごい度胸と思っていたら……出演キャストがめちゃくちゃ豪華!小林薫、桐谷健太、柄本佑、武田鉄矢、伊藤英明、高岡早紀、石橋杏奈、麻生祐未ってもう大河ドラマの域??

 篤蔵の兄役には、病人の役作りで20キロも減量をした鈴木亮平と昭和顔で話題の黒木華と、抜擢ともいえる佐藤健のサイドをガッチリと名役者たちが支えているのだから、これは見ていても飽きません。

 佐藤健の方言演技がやや腑に落ちなくても、そこはご愛嬌ということで。

<TEXT/スナイパー小林>

※次回は、比嘉愛未と満島真之介が出演する『恋愛時代』と、仲間由紀恵主演の『美女と男子』を取り上げます。

【スナイパー小林 プロフィール】
1985年TBS系ドラマ「毎度おさわがせします」を皮切りに小学生からテレビおたくになり、You Tube全盛の時代になってもテレビをひたすら愛し続け、文章にする芸能ライター。ドラマもいいけどアナウンサーのディスりも、コーヒーも大好きな40歳。