突然襲いかかってくるだるさ、吐き気、めまい、立ちくらみ……。女性ホルモンのバランスが変化することによって不調があらわれることを“更年期障害”といいますよね。しかし、近年は更年期障害に苦しんでいる男性も少なくないことがわかってきました。女性と同じく男性ホルモンが乱れることによって起きる男性の更年期障害。では、あなたが最も頼りにしている夫がもし更年期障害に苦しんでいたら、どんな対応をすれば良いのでしょうか?

男性の更年期障害「LOH症候群」とは

女性の更年期障害が起こる原因は閉経前後の約10年の間、女性ホルモンのバランスが大きく崩れることによる、とされます。様々な不調に悩まされますが、一定期間を過ぎると症状は落ち着いてくるのが特徴です。男性の更年期障害「LOH症候群」も男性ホルモンのエストロゲンが減少し、性機能が衰えたり、精神的な不調があらわれることが多いようです。女性の症状と違い、放っておくと高齢になっても症状が続いてしまうことがあるというのが大きな特徴です。勃起不全の状態が1ヶ月以上続く場合はLOH症候群の疑いがあるといっていいでしょう。

もし、夫が更年期になったら……

穏やかな気持ちで受け止めてあげて

夫が急に怒りっぽくなったり、落ち込みが激しくなっても慌てず冷静に対処してあげてください。一家の大黒柱である夫だけでなく、家庭の太陽である母までがイライラしたり困惑したりすれば、どうしても家族全体に悪影響が及びます。また落ち込んだ妻を見て、夫はますます調子を崩しかねません。こんな時だからこそ優しく受け止め、他の家族に心配させないように工夫して。イライラを受け止める妻の立場は辛いものがありますが、それ以上に本人が一番辛いことを理解しましょう。男性は女性に比べデリケートですから、言葉で慰めようとするより、見守ってあげたほうがうまくいくことが多いのです。

病院の受診をすすめる

いきなり病院の受診をすすめても、ほとんどの男性が拒絶するでしょう。「病気扱いするな! 」と怒る人もいるかもしれません。ましてや「更年期なんじゃないの?」なんて言葉も絶対禁句です。夫の体調・様子をよく観察しながら、「気分」ではなく「体調が悪い時」に病院の受診をすすめてみましょう。病院に行くことで症状が解消する人もすくなくありません。また、男性のほうも本当に体調が悪いと「実は病院に行きたかった」「誰かに相談したかった」と思っている場合もあります。病院に行くことは悪いことであはりません。心配している気持ちを上手に伝えましょう。

男性更年期という山を乗り越えるためには、妻が優しく見守りサポートするのはもちろんのこと、本人が自分を責めないように、家族で旅行に行ったり、のんびり過ごしたりと、リフレッシュする時間も非常に大切です。すぐに解決しようとせず、夫のペースに合わせてできるだけゆったり過ごせるように協力してあげましょう。


writer:山口 恵理香