アトピー性皮膚炎と聞いて“子どもの病気”とイメージする方も多いのではないでしょうか。かつてアトピー性皮膚炎は、2歳で半分の患者さんが治り、10歳になるとさらに半分に治り、成人する頃には完治するといわれていました。しかし、近年では成人になって再発する人も多く、大人になってもかゆみと闘っている人がいます。寝ている間も無意識でかいてしまうアトピーの症状。悪化させないためには日頃のケアも重要になってきます。

アトピー性皮膚炎って?

アトピー性皮膚炎は健康状態やストレスなどに左右されやすく、良くなったり悪くなったりを繰り返します。かゆみのある湿疹があらわれるのが特徴的で、かきこわしてしまうと水ぶくれや湿疹の範囲が広がってしまう場合も。かつては「大人になる頃には治る病気」というイメージでしたが、今は大人になってもアトピーのかゆみに苦しんでいる人が多く、20歳以下の10人に1人がアトピー性皮膚炎と指摘されています。

アトピー性皮膚炎の原因

アトピー性皮膚炎の原因は、まだはっきり分かっていません。遺伝によって発症する場合もあれば、不規則な生活スタイル、あるいはハウスダストが原因で発症するケースもあり、人によってアトピー性皮膚炎の原因が異なってきてしまうため、一概に原因を決められないのです。自分だけでなく家族にもアレルギーが起こりやすいと「アトピー素因がある」といいますが、アトピー素因があるからといって必ずしも皮膚炎を起こすとは限りません。他の病気に比べると、まだまだ分からないことが多い疾患なのです。

かゆみがひどくなったときは

お風呂上がりにかゆみが増すことがあります。これは温度や水圧など皮膚への刺激が強かったことが原因と考えられます。一度かゆみが起こると、かきこわすまでかいてしまいがち。でも症状を悪化させないために、かゆみがでている場所に保冷剤を当てて冷やすとかかずともかゆみがおさまります。アトピー性皮膚炎は就寝時でも無意識にかいてしまう場合が多く、爪を伸ばしたままかくと、爪に細菌が入ってしまう可能性も。普段から、爪を短くしておいたり、寝るときは手袋をはめるなど、これ以上皮膚をこわさないようにしておきましょう。寝ている時にもかゆくなりやすいので、寝具は肌刺激の少ないものを選び、保湿などを十分おこなってできるだけぐっすり眠れるように環境を整えましょうね。


writer:山口 恵理香