「3D映画を見ると、脳の認知機能は2倍になる」英・研究者

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ロンドンにあるゴールドスミス・カレッジの神経科学者Patrick Fagan氏とBrendan Walker教授は、3D映画を見ることで、脳の認知能力や情報処理能力が劇的に向上することを発見した。

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The Gardian」で紹介されている調査結果によれば、3Dと2D、それぞれの映画を見た後に認知テストを行った結果、3D映画を見た後で脳の認知機能が2倍ほど活性化。そのうち情報処理能力は23%向上し、反応のスピードも11%向上した。これは2Dに比べて5倍ほどの早さとなる。さらに、効果はその後20分程持続。精神的な共感の度合いも、3Dが2Dに比べ強いことがわかった。

この結果をみて、両氏は、加齢による認知能力の低下も3D映像によって解決できるのではないかと考えている。例えば、3Dのゲームによって感動的で刺激的な体験に没入し、老齢になっても情報処理能力を鍛えることが可能になるということ。


Reference:Vue Cinemas

立体で何かを知覚するときの情報量は多く、脳にとってはブースターのような役割を持つ。そのため、学習や認知症予防といった「脳トレ」的な要素となる、というわけだ。

仮想現実にも期待?

それに、3D映画だけに限った話ではないかもしれない。例えば、最近話題のVRメガネ。ゴーグルのようなこのアイテムは、装着することで、360°全方向の映像世界(仮想現実)を体感できる機能を持つ。
VRメガネを使用すれば、日本にいながらフランスの美術館を社会科見学することもできるようになるし、過去の世界を歩きながら歴史を体験学習することができるようになる。さらには、リフレッシュするためのバカンスも仮想現実で体験できるかもしれない。

 Reference:Cyberith

今世界で注目を集めているVRゲームと言えば、上の動画のようなFPSと呼ばれるシューティングゲームが主だ。しかし、今後技術が進めば釣りや山登りといったより現実に近い非現実体験が楽しめるようになる。職場体験やリハビリだってVRで違った形でできるようになるかもしれない。

昨今は、視覚・聴覚のみならず、触覚や嗅覚に働きかけるデバイスも現実になってきている。それに加え、今回のような様々な身体機能への効果が確認されていけば、今後、進化していく3Dエンターテインメントが、娯楽だけではない重要な役割を持つようになるのではないだろうか。

Reference:The Gardian ,Vue Cinemas ,  Cyberith