眠くないのに出る「生あくび」には危険な病気のサイン?
眠くもないのに出てしまう「生あくび」。単純に、脳に酸素を供給しているのだと思っていたら大間違い。「生あくび」の裏には、危険な病気が隠されていることもあるのです。
「あくび」と「生あくび」の違いは?あくびは呼吸の一種ですが、血行不良などにより脳の酸素が不足すると、あくびによって酸素不足を解消しようとします。眠い時に出るのが「あくび」、眠くなくても出るのが「生あくび」と分けていますが、実はあくびが出るシステムは、完全に解明されているわけではありません。「生あくび」は単純に脳に酸素を供給するだけでなく、疲れやストレスが溜まっていると「生あくび」が出やすくなりますし、もっと重大な病気のサインという場合もあるのです。
片頭痛が起こる前は「生あくび」が出やすい
片頭痛は血管の拡張によって起こりますが、血管が拡張するともっと酸素を供給しなくてはいけない、ということで「生あくび」が出ることがあります。慢性の片頭痛患者では「生あくび」で片頭痛が起こるのが分かる、という方もいるほどです。
乗り物酔いも「生あくび」から始まることがある
「生あくび」は乗り物酔いになるサインの場合もあります。まず、「生あくび」やめまい、冷や汗などから始まり、動悸、ふらつき感、吐き気へとつながります。吐き気を催す前に、休憩をしたり、乗り物酔い止めの薬を飲んだりしましょう。/p>
「生あくび」には脳梗塞の危険が潜んでいる!
脳梗塞や脳出血、脳腫瘍は、その症状のひとつに「生あくび」があります。特に「生あくび」と同時に吐き気や頭痛がある時は要注意。症状が深刻になる前に、病院で検査を受けることをおすすめします。
ストレスが原因の「生あくび」もあるけれど、くれぐれも軽視しないで!緊張が高まった時に、何となく「生あくび」が出てしまう、ということもあるでしょう。これはストレスが原因の「生あくび」です。昼間に出る「生あくび」が、夜間の睡眠障害を教えてくれることもあるでしょう。「生あくび」の原因を特定することは難しいものですが、できるだけストレスを溜めない生活をして、少しでも体の異常を感じたら、病院で相談するのも一つです。
writer:岩田かほり