初心者向けミニ講座も!分かりやすい物語と豪華な出演者で楽しむ能楽「納涼能」

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能や狂言などの伝統芸能に興味を持っていても、「難しいから観たことがない」という女子も少なくないのでは? でも、初心者向けの講座付き公演なら、きっと楽しむコツも学べるはず。

毎年7月に開催される「納涼能」は、今年で38回目を迎える夏の風物詩。2015年7月17日(金)、国立能楽堂で行われる公演は、各流儀のトップクラスがシテ(主役)を勤めるという貴重な機会なのだとか。

演目のひとつ「橋弁慶」は、弁慶と牛若丸が京の五条の橋の上で出会う有名なお話。「紅葉狩」は、山中で出会った女性たちに酒を勧められて寝てしまった平維成(たいらのこれもち)が、夢の中で神様に危険を知らされ、目覚めたときに鬼の姿となった女性たちを退治するというもの。今回は特殊な演出で、女性たちが舞い踊る華やかな前半と、鬼の姿で闘うダイナミックな後半のシーンが見どころだそう。
能楽の振興と普及のために、「納涼能」のチケットは通常の能楽公演の半額近い金額(3000〜6000円)に設定されているのも嬉しいところ。

さらに、公演の前には、15分ほどのミニ講座もあるとか。「古典の世界は、現代の音楽や演劇のように分かりやすいものではないかもしれません。しかし、約650年前に、それまでの歌や踊りの要素を集めて完成させた能楽には、日本文化の動きや色彩などがぎっしり詰まっています。どこか、私たち日本人の心に触れるものが必ずあるはずです。どうぞ、気軽にご覧いただいて、自由にお楽しみください」(能楽協会)とのこと。

分かりやすいストーリー、豪華なメンバー、リーズナブルな価格とくれば、能楽デビューにはまたとないチャンスかも。季節柄、浴衣での鑑賞も素敵。この夏は、彼と着物で能舞台デートなんて、いかが?