アディポネクチンという言葉を聞いたことがありますか。生活習慣病であるメタボリックシンドローム、動脈硬化、がん、糖尿病などを防ぐ物質として注目を集めています。アディポネクチンはどんな働きをするか、活性化させるにはどんな成分・食品を摂ればよいかをまとめてみました。

アディポネクチンって知ってる?

アディポネクチンは体の脂肪細胞から分泌される物質です。肥満が進むにしたがって分泌量は増えますが、内臓脂肪が増えると悪玉コレステロールの働きが活発になって血液中のアディポネクチンの濃度は減少します。アディポネクチンが少なくなるとインシュリンの分泌も減少して塩分(ナトリウム)を体外に排出する働きが弱まります。その結果、血糖値が上がり糖尿病になることがあります。アディポネクチンには血管を広げる作用や血管の老化を防ぐ働きがあり、高血圧や動脈硬化を予防します。がんを抑制する効果もあり、がんの治療にも使われています。長寿の人が多い地域にはアディポネクチンの値が高い人が多いという調査結果もあるのです。

アディポネクチンを増やす食品がある!

アディポネクチンは、βコングリチニン、食物繊維、マグネシウム、ポリフェノールなどを摂取することで活性化されます。以下の食品を日頃から意識して食べることをおすすめします。

βコングリチニンを多く含むのは大豆加工食品。豆乳、納豆には少量含まれます。含有量の多い豆腐を食べるのがベストです。食物繊維はにんじん、ほうれんそう、小松菜、トマト、おくらなどの野菜から摂取できます。欧米では朝食に食べるオートミールやオールブランなども食物繊維が豊富です。マグネシウムは、わかめ、ひじき、あおさなどの海藻、煮干し、干しエビなど乾燥した魚介類に含まれます。ごま、アーモンドなど木の実、大豆加工品、杜仲茶などの食品から摂取できます。ポリフェノールは赤ワインの抗酸化作用成分として有名ですが、コーヒー、紅茶、トマト、ココアなどにも多く含まれています。

また、アディポネクチンとは違いますが、オスモチンという物質はアディポネクチンに似た構造を持ち効能も似ています。オスモチンを豊富に含む食品はりんご、ぶどう、キウイ、さくらんぼ、トマト、ピーマン、とうもろこしなどです。


writer:松尾真佐代