「フィトケミカル(ファイトケミカル)」という言葉をご存知ですか?植物に含まれていて、健康の増進や維持に関わる物質として今注目を集めています。ここではフィトケミカルの働きとその種類についてご紹介します。

フィトケミカルとはどんな成分?

フィトケミカルは、植物性の色素、香り、アクなどの中に発見された化学物質です。「第七番目の栄養素」とも言われて、抗酸化作用、免疫力アップなどの効能があります。野菜や果物などの植物は、紫外線や雨・風など過酷な状況の下で育つので自然に抗酸化力や抗菌力が備わっており、虫や動物に食べられるのを避けるために鮮やかな色や匂い、辛みや苦みなどを持っています。これらがフィトケミカルです。人間は野菜や果物を食べることで、体内にフィトケミカルを取り入れて抗酸化力や抗菌力をアップし、生活習慣病予防や老化防止に役立てることができます。

フィトケミカルの種類は?

現在認められているフィトケミカルは約1500種類。大雑把な分類では、ポリフェノール系、カロテノイド系、イオウ化合物系の3種類です。

ポリフェノール系

光合成を行う植物に含まれます。抗酸化物質としての効能を持ち、水に溶けやすく吸収されやすい物質です。そのうちフラボノイドに分類されるのが、アントシアニン(赤ワイン、ブルーベリー、赤シソ、紫イモ)、カテキン(緑茶)、イソフラボン(大豆)、ヘスぺリジン(みかん、はっさく)、ケルせチン(そば、玉ねぎ、かんきつ類)。フェノール酸に分類されるのが、クロロゲン酸(コーヒー、ごぼう)とリグナン(ごま)です。

カロテノイド系

緑黄色野菜などの色素成分で、抗酸化力を持ち、活性酸素を排除してがん・生活習慣病を予防するほかシミなどを防ぐ美肌効果、目の健康を保つ効能を持ちます。カロテノイド系には、β-カロチン(にんじん、かぼちゃ)、α-カロチン(にんじん、かぼちゃ、グリーンピース、とうもろこし)、リコピン(トマト、スイカ、柿)、ルテイン(ほうれんそう、ブロッコリー、ケール)、ゼアキサンチン(とうもろこし、ほうれんそう)、β-クリプトキサンチン(みかん、オレンジ)があります。

イオウ化合物系

強い匂い成分を持ち、血流をよくするほかに、抗酸化力、殺菌力を持ち食中毒を予防します。イオウ化合物系には、スルフォラファン(ブロッコリー、きゃべつ)、アリルイソチアシネート(わさび)、システインスルホキシド(にんにく、たまねぎ、きゃべつ)があります。


writer:松尾真佐代