大相撲夏場所でアレの初優勝を期待する世間に水をぶちまけるべく、「アレが優勝しないであろう10の理由」発表の巻。
場所は終わった、大反省会を始めるぞ!

えー、平成二十七年大相撲夏場所は大変な盛り上がりの中、無事千秋楽を迎えることとなりました。まだ最後の取組を残す段階ではありますが、すでに十分に材料は出尽くしましたので、アレの大反省会を始めたいと思います。

広く一般世間におかれましては、この期に及んでもまだ「アレがついに優勝するのではないか」「初優勝のチャンスあり」「来場所は綱取りあるかも」などと夢の中の寝言みたいなことを言っている人もいるかもしれません。が、残念ながらありません。断言します、ありません。ないんです。

仮にあったとしても、せんでよい。すでに4敗を確定させ、千秋楽には8割方の感触で5敗目を喫するであろう力士が、数字上の可能性を残しているからといって優勝云々を意識するなどスマイルプリキュア。「余計な可能性を残して大横綱と未来の大横綱の激突に水を差すのではなく、キレイに消えよう」という自覚のもと、琴奨菊と無駄な大熱戦で観衆に臨時中入りを提供した上で、最後は土俵下を3メートルほど転がってひと笑いを誘うのが、誇り高きクンロク大関の生き様というもの。

むしろ、14日目の白鵬への勝利などは、出すぎたマネをしたと自戒してもいいところ。ふたつ前の取組で照ノ富士が3敗を守り、千秋楽まで優勝争いがもつれることはすでに確定していたのです。そこで白鵬を3敗に引きずり下ろしたところで、消化試合の数は大して変わらないのです。「千秋楽の結びの一番まで確定しない」ということになっただけで、何もせんでも「千秋楽の結びの一番のふたつ前まで確定しない」だったのですから。

余計なことをした結果、本来であるならば「大横綱・白鵬VS未来の大横綱・照ノ富士」という一極集中で観衆も盛り上がれたものを、「一応嘉風にも優勝の可能性があります」「魁聖にも優勝の可能性があります」「勢にも優勝の可能性があります」「不戦勝で1勝儲けた高安にも優勝の可能性があります」「あ、日馬富士にも普通に優勝の可能性がありました!」という最大8人の優勝争いというボヤーッとした感じになってしまった。

もし日馬富士が白鵬に勝ったとき、アレが余計なことをしていなければ「最高の援護射撃」「兄弟子の愛」「土俵にそびえる富士ふたつ」とハートウォーミングな話になったのです。コレ、下手をすれば、日馬富士が白鵬を引きずり下ろした末に、「人間関係から生まれる何だかよくわからない謎の損得計算」によってグレーな優勝が決まったりしたらどうするのか。勝負にケチをつけることになったアレの出しゃばりは、長きに渡りそしりを受けることになるでしょう。花田家なら生涯こじれるレベルの面倒事になりそうな予感さえします。

負けるだろう。負けていい。スッキリ負けよう!

僕の心の中のオビ=ワン・ケノービは、アレに向かって「選ばれし者だったのに!」と涙声で叫び、アレを斬るためのライトセーバーを抜いています。ずっとアレを待っていた。アレこそが希望だと信じていた。そのフォースは間違いなくあった。横綱になっていてもおかしくないフォースを持っていた。ただ、アレにはフォースを操る心が伴っていなかった。残念ですが、それが現実なのです。

ということで、間違ってもアレが優勝することなどないという現実を直視し、大相撲夏場所アレ大反省会に代えさせていただきます。

◆今場所の反省は月曜の予定でしたが、千秋楽に行なうことにします!

「アレの優勝などない」と言えば、自称アレファンは烈火のごとく怒るのかもしれません。しかし、逆に問いたい。この期に及んでアレの優勝を信じているとは、それが本当にアレファンの振る舞いなのかと。国技館に入るアレに「優勝だ!」などと声を掛ける輩がいたら、僕は焼き鳥をそのクチにねじ込んでやるつもりです。アレの優勝はありません。断じてない。今からそれをしっかりと確認していきます。

●アレが優勝しないであろう理由その1:何となく、絶対に。
いきなり根拠レスな感じですが、これが最大の理由です。これまでに逃してきたチャンスの数々。残り4日で星2つをリードしている状況からでもひっくり返されてきた歴史が、「何となく、絶対」を力強く裏付けています。平成二十四年の夏場所は、千秋楽にアレを含む3敗3人、4敗3人という大混戦でしたが、アレは3敗力士の中でただひとり敗れ、優勝決定戦に進出することもなく消えました。二度あった綱取り場所では、「7日目までに3敗で綱取り消滅」「綱取り場所でまさかの負け越し」という体たらく。何となく、絶対に、ないと思います。

↓ココ一番というとき、アレは何もできなくなり、天を仰ぐ!


これが「綱取り完全消滅」の日のアレの天仰ぎです!

今場所も2回ほど見せられた、おなじみの表情です!

ドラえもん カプセルひみつグッズ2015 6:ウソ800ケース バンダイ ガチャポン

価格:250円
(2015/5/24 01:41時点)
感想(0件)



●アレが優勝しないであろう理由その2:白鵬が4敗することはまずない
白鵬が横綱になってから、どれだけ負けたか。一番負けたのは平成二十四年の夏場所の5敗(※旭天鵬が12勝で優勝)、その次が平成二十年の夏場所(※琴欧州が14勝で優勝)と平成十九年名古屋場所の4敗(※朝青龍が14勝で優勝)。横綱在位46場所(※技能審査場所含む)で4敗以上はわずかに3回です。白鵬は負けて3敗まで。そして、その3敗は出終わりました。

●アレが優勝しないであろう理由その3:4敗での優勝自体がまずない
15日制が定着した昭和二十四年以降、4敗力士が優勝したケースはわずかに2回。一番近いケースでも、平成八年までさかのぼります。しかも、そのときは若貴時代の真っただ中。曙・若乃花・貴ノ浪・魁皇・武蔵丸というそうそうたる顔ぶれでの潰し合いによる混戦でした。それと同じことが今また起きるとは到底思えません。4敗はすでに優勝圏外なのです。

●アレが優勝しないであろう理由その4:優勝の可能性が残っている
「優勝の可能性が残っているから優勝しない」という禅問答みたいな感じになりましたが、優勝の可能性を意識したときのアレは特殊能力「自ら優勝の可能性を消す」を発動させます。星ひとつ追う段階で他力本願な状況ですが、おそらくは結びの一番を待たずに特殊能力が発動し、自ら可能性を消すでしょう。僕が願っているのは「照ノ富士が勝って、可能性を消してくれ」ということだけ。ヘンに期待を煽って、酔っ払いオヤジの口汚い声援も聞きたくないし、負けたあとの罵声もウンザリ。頑張れ照ノ富士。

↓勝てば「白鵬がいない平幕だらけの優勝決定戦」に進出決定という状況でのアレはこんな感じです!


唯一最大のチャンスを逃したあの日、アレファンは心を殺した!

私たちに夢を見る自由はないのだと!

●アレが優勝しないであろう理由その5:琴奨菊が苦手
「最後、琴奨菊だからイケそう」と思うのは浅はかです。アレは琴奨菊が大の苦手です。琴奨菊に対する通算成績「23勝30敗」は、日馬富士に対する「21勝32敗」と大して変わらん程度に分が悪いのです。アレはあぁ見えて立ち合いが乙女なので、ドンとこられるとアレレレレと持って行かれてしまうのです。もしアレが琴奨菊に勝つとすれば、仕切りの段階で「俺がドンと突っ込むから、お前は変化しろ。そうすれば俺はバッタリ」と琴奨菊から小声のアドバイスが飛ぶか、琴奨菊が自分で真横に跳ぶくらいしかないでしょう。

●アレが優勝しないであろう理由その6:照ノ富士が強い

そもそも論、白鵬と照ノ富士が両方負けるなどということがあるでしょうか。白鵬は横綱同士の取組ということで、まぁ日馬富士に敬意を表して負ける可能性があるとしても、照ノ富士の相手は平幕の碧山、対戦成績は照ノ富士の3戦全勝です。本当に強い力士、上に行く力士はこういう人生が懸かった一番に負けたりしないのです。すでに照ノ富士の力量は、大関以上。こんなチャンス、むざむざ逃しはしません。

↓なお、碧山相手にガッチガチになり、立つこともできずにアッサリと負ける大関もいる模様!


レッサーパンダでも立つ時代に、立てない大関!

なお、これも「綱取り場所」での体たらくです!


●アレが優勝しないであろう理由その7:決定戦が残っている

すでに4敗のアレは、まず3敗の照ノ富士と白鵬に負けてもらう必要があります。その段階で、日馬富士も4敗となりますから最低でも4人での決定戦となります。さらに4敗力士が複数いることから、5人以上となる公算が高い。優勝決定戦進出者が4人・7人・8人ならばトーナメント形式。5人あるいは6人ならば、まず予選を行なって3人まで減らした上で、巴戦に勝つ必要があります。巴戦は「3人で順繰りに戦い、2連勝した者が優勝」という仕組みですから、予選で1勝+巴戦で最低2勝=最低3勝が必要となります。アレが、この大一番で2つも3つも勝つとは到底思えません。こうした状況でのアレの勝率が1%程度と考えると、3勝することは万にひとつもないでしょう。

●アレが優勝しないであろう理由その8:遅すぎる初優勝
アレは今場所でもし優勝すれば新入幕から所要64場所(※技量審査場所含む)での優勝ということになります。これはアレが自ら賜杯を手渡した旭天鵬の「入幕から所要86場所」という記録につぐ遅さ。アレが賜杯を手渡さなければ旭天鵬の記録は生まれなかったことを考えると、実質的に史上最遅クラスの出来事となります。過去、そこまで手間取ってから優勝する力士がいなかった中で、逆にアレができると信じられる何があるのか。ありません。

●アレが優勝しないであろう理由その9:衰え
アレの年間勝数を見ていくと、2009年が48勝(2ケタ勝利1場所)、2010年が50勝(2ケタ勝利1場所)、2011年が58勝(2ケタ勝利4場所)、2012年が61勝(2ケタ勝利5場所)、2013年が68勝(2ケタ勝利6場所)、2014年が58勝(2ケタ勝利2場所)、2015年がここまで30勝(60勝ペース/2ケタ勝利2場所)となります。これはひょっとして、2013年がアレのピークだったのではないでしょうか。そのときアレの年齢は26〜27歳。多くのスポーツで一番脂が乗る時期に符合します。アレの旬はもう過ぎ、ジワジワ落ちていく段階なのです。

●アレが優勝しないであろう理由その10:特に何も変わってない
もし、それらすべてを吹き飛ばして優勝するならば、「調子がいい」程度の話ではない、何らかの大きなキッカケがあってしかるべき。例えば、結婚して心身が充実したとか、長年の持病(※ないけど)が治ったとか、病気の子どもに優勝を約束したとか、何かがなければアレが優勝することなど考えられません。今場所、何かがあったとは聞きませんし、冷静に考えれば「白鵬がヘンな負け方をしている」のがアレに数字上の可能性が残った正しい理由です。アレが変わっていない以上、何も起こらないでしょう。稀が熟した感、どこにも誰にもないのです。相手が勝手に負けてくれでもしないかぎりは。



僕はこれから国技館に向かいます。いつものひよの山のTシャツを着て、ジャケットを羽織り、軽く身体に塩をふりかけて。「勝つ」「優勝」「期待」などの邪念のすべてを消して、淡々と土俵を見守ります。照ノ富士と白鵬の優勝決定戦だけを思い描き、飲み・食い・騒ぎます。10勝5敗ならば大関として及第点以上の成績。優勝争いを盛り上げた殊勲の星もありました。何ならもう休んでもいいくらい。思い切って休んじゃいましょう。どっちみち10勝と11勝では大した違いはないのですから。11勝したところで何も起きやしないのですから。いないならいないほうがコチラも気が楽です。

アレは優勝しません。

絶対に、絶対に、絶対に、しません。

逆神

価格:1,944円
(2015/5/24 01:39時点)
感想(0件)




まぁ、最大限譲っても「優勝高安、パレード旗手アレ」まででしょうな!