5月になると耳にする「初ガツオ」のニュース。カツオは、春先に黒潮に乗って太平洋を九州から北上し、秋に宮城県に到達すると親潮にぶつかって南下する魚です。今が旬のカツオの栄養について調べてみましょう。

たんぱく質・DHA&EPA ・タウリンを多く含む

魚の中でもたんぱく質の含有量が多いカツオ。100gで比べると、カツオは25.8g、マグロ24.3g、サバ19.8gです。カツオにはDHA(ドコサヘキサエン酸)&EPA(エイコサペンタエン酸)も豊富。これらは不飽和脂肪酸と呼ばれ血液中のコレステロール値を抑える働きを持っています。DHA(ドコサヘキサエン酸)は脳を活性化させ、EPA(エイコサペンタエン酸)は血液をサラサラにします。タウリンはアミノ酸の一種。血液中のコレステロール値を抑えて動脈硬化を防ぎ生活習慣病を予防するとともに、肝機能をアップし、目の疲れを緩和する働きを持ちます。二日酔いの薬に配合されていて、テレビコマーシャルなどでも耳にしたことがあるかもしれませんね。

ビタミンとミネラルも豊富

カツオは魚の中でも、一番ビタミンB12が豊富です。特に血合い肉の部分に多く含まれており、赤血球を作るビタミンなので貧血の予防になります。ビタミンB群であるナイアシンは、脳神経を活性化して血流を良くし、美肌作りに効能があります。ビタミンDはカルシウムの吸収を良くするので、更年期を迎えて骨粗鬆症を心配する女性には必須の栄養素。このほか、カツオには、ホルモンバランスを整えるビタミンB2、脳を活性化し疲労回復に有効なビタミンB1、カルシウム、カリウム、亜鉛などを含み、栄養価の高い食べ物です。

戻りガツオよりヘルシーな初ガツオ

秋のカツオは「戻りガツオ」と言われて脂が乗っているのに対して、春のカツオは脂分が少なくて低カロリーで。初ガツオのほうがビタミンやミネラルも豊富に含まれます。脂質・葉酸・カルシウムを初ガツオ・戻りガツオで具体的に比較すると、脂質(0.5g・6.2g)、葉酸(6μg・4μg)カルシウム(11mg・8mg)となります。旬のこの時期に初ガツオを食べて健康的な初夏を過ごしましょう。


writer:松尾真佐代