ベビーカーでもマウンティングし合うママ友界

写真拡大

 乳幼児の育児をしていると必ず目にするのが、“ベビーカー論争”。ネットを賑わせた“ベビーカー論争”と言えば、満員電車などで見かけるベビーカーを「畳む」か、「そのまま乗車するか」といった意見の対立。

 実はママ友界の身近な“ベビーカー論争”と言えば、1歳半検診や保育園などにベビーカーで出かけた際に、どこに立て掛けるのかと言った問題。ベビーカーのメーカーや値段などで知らず知らずの間にマウンティングされあうママ友界。0歳児のママである専業主婦の由紀さん(仮名・33歳)に聞いてみた。

型落ちや中古は隅においやられる

「病院の母親学級で知り合ったママ友とも、出産前から 『どのベビーカーにする?』と盛り上がったくらい、ベビーカーは大きな買い物。特に0歳台は予防接種が毎月のようにあるので、病院や集団接種の会場へ行ったりとベビーカーを預ける機会が多いんですよ」

 子育てに無縁な場合、一見して価格やブランドの違いがわからないベビーカーだが、育児中のママ達の間では「型落ち」「お古」などすぐに周りに気付かれるのだそう。

「お古やリサイクルショップで買ったベビーカーは、シートなどを新しくしても、車輪が減っていたり汚れているので古いとわかります。アップリカやコンビのベビーカーは年度ごとに柄をリニューアルするので、型落ちもすぐ気付きます」

 キッズカフェや、児童館など一度にベビーカーの利用者が集まる場所では、型落ちや古いベビーカーは隅に追いやられ、エアバギーと言った流行の大型ベビーカーや、アップリカのソラリア、コンビのディアグラッセと言った6万円台の高級品ベビーカーが中央に君臨する。

 由紀さんは「うちは、子供がB型(生後7か月頃からしか利用できないが、軽量で安い)を買えるまで、抱っこひもで頑張ろうと思ってました。ママ友から『どこのベビーカーを使っているの?』と聞かれるたびに、 『息子がベビーカーを嫌がるから』と言ってごまかしていました。結局、7か月まで待ちきれずにスティックの型落ちを買ったのですが、シートの柄で二年前の商品とばれてしまって、あまり使っていません」

 タワーマンションが立ち並ぶ高級住宅街に住む恵美子さん(34歳)は、「うちは場所柄、他では見かけないようなbugabooやストッケ、マキシコシのベビーシートを装着したクイニーザップなど10万円台の外国製ベビーカーを、高級スーパーマーケットで普通に見かけます。休日のベビー休憩室などは、大型の外国製ベビーカーが場所を取るので、他では人気のマクラーレンやエアバギーも肩身が狭い思いをしています」と話す。

 由紀さんが言うには、“マウンティング”されるのはベビーカーだけではないらしい。

「子供が10カ月を過ぎると、みんな子ども乗せが付いた電動自転車を購入するのですが、元々ある自転車に後から椅子を付けた自転車は、ママ友に『漕ぐの大変じゃない?』とバカにされるので、人と会わない時にだけ乗るようにしています」

 恵美子さんも電動自転車で苦労しているという。

「ファッション雑誌とのコラボで生まれたHYDEE.兇望茲辰討襯泪泙蓮△しゃれで保育園でも“ボスママ”の人が多い。目立ちたくないママは、無難なアンジェリーノに乗っています。保育園の自転車置き場は、アンジェリーノが何十台も置いてあって、誰が誰のかわからなくなる時も」

 ベビーカーに子ども乗せ自転車。何台も購入するものではないものの、日常的に使う必需品。見た目や持ち物でマウンティングされてしまうママ友界では、目立たないようにみんなと同じような商品を選ぶか、高級品を選ぶか。購入者であるママ達は頭を悩ませている。

(取材・文/如月小百合)