写真上はアルジャーノン(模型)と工藤阿須加。写真下は工藤が差し入れに持参した特製バーガー。ドラマとのコラボメニューで国内の「クア・アイナ」各店で発売中(〜2015年6月21日まで)

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「山下(智久)さんのサインじゃなくていいんですか? 僕なんかが書いちゃって……」
都内で開催されているドラマ「アルジャーノンに花束を」(TBS毎週金曜よる10時)の特別展に、同ドラマに出演中の工藤阿須加が登場。イベントパネルへのサインをリクエストされると工藤はしきりに恐縮。パネルのはじを指差しながら「このあたりにちっちゃく書けばいいですか。これぐらい?」と繰り返し確認していた。

同作で工藤が演じるのは、主人公・白鳥咲人(山下智久)の同僚・檜山康介。父親の暴力から母親を守ろうとした結果、父親を刺してしまったという過去を持つ。出所後、“ワケあり”ばかりが集まる花の配送センターに就職し、咲人と出会う。シロクマ急便の配達員(ショムニ2013)、精密機器メーカーの梱包配送課(ルーズヴェルト・ゲーム)に続いての配達のお兄さん役。鍛えられた胸襟に作業服がよく映える。

公式サイトの出演者インタビューによると、監督に「檜山は平成の高倉健さん、網走番外地的な感じで…」と言われたという工藤。撮影がスタートした頃は出所したばかりの檜山の気持ちを感じられるよう、共演者ともあまり話さず、あえて距離をおいていたとも語っている。

「新たな一歩を踏み出すことができた」だと振り返る工藤。何しろ、ドラマ「ルーズヴェルトゲーム」の沖原も影のある青年だったが、今回の檜山は陰影がさらに濃くなる。助けた母親には疎まれ、恋心を抱いた相手(谷村美月)は友人に思いを寄せる。切なく苦しい役どころへの挑戦は「僕の中にないものを与えてくれた」という。

たしかに、素顔の工藤はドラマとはまるで別人。ねずみの模型を嬉しそうになでる姿が無邪気すぎてまぶしい。キラッキラな好青年なのだ。あの劇中の屈折感はどこからどう引っ張り出してくるのか。俳優さんってホント凄い。

この日、工藤はドラマにちなんだハンバーガーを差し入れとして持参。「工藤さんから差し入れいただきましたー!」の声に会場が盛り上がった。だが、惜しむらくは大荷物を抱えて運ぶ姿が披露されなかった点。ビールケースでもコンテナでも、段ボールでもいい。重い荷物をえいやと持ち上げる瞬間の、あの上腕二頭筋に会いたかった。願わくば、最終回までに半そで腕まくりの季節が訪れますように!
(島影真奈美)