「モラハラ妻」から子どもを守るには? 離婚の際、父親が親権をとれる確率が極端に低い日本では、今日も深刻な悩みを抱える夫たちが相談所の門をたたく  Photo:jedi-master-Fotolia.com

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妻に親権を渡すわけにはいかない!
幼い娘を守ろうとする夫の信念

 前回は、離婚をめぐる「親権」について、世間のトレンドをお伝えしました。1つ言えることは、父親が親権を得ることは想像以上に難しいということです。今現在妻と離婚の話し合いをしている、妻と別居していて離婚に発展するリスクがあるという男性読者は、「子どもを自分が引き取ることは難しいかもしれない」と肩を落としたかもしれません。

 しかし、落ち込むことはありません。私が離婚相談の場で見てきたなかで、母親が親権を諦め、父親が親権を持つことになったケースが実際にあります。今回はそうした具体例を交えながら、夫が親権を得るための方法をお伝えしましょう。

 ここで、今回の登場人物の関係をおさらいしておきましょう。

◆今回の離婚トラブル/モラハラ妻との親権をめぐる交渉◆

・登場人物(仮名)

夫:田中亮(36歳)/会社員
妻:田中香織(34歳)/会社員
娘:田中結愛(4歳)/保育園児

・夫婦の状況とトラブルの経緯

 亮さんと香織さんは離婚寸前の状態。大きな原因は、妻が結愛ちゃんの育児や教育を放棄し、深刻なモラハラを繰り返したため。そうした現状もあり、亮さんは結愛ちゃんをどうしても引き取りたいと思っている。しかし、香織さんは離婚に同意しているものの、夫が親権を得ることが難しいという現実のなか、亮さんは悩みに悩んでいる。

 亮さんが香織さんと離婚寸前の状態で、あとは4歳になる娘さん(結愛ちゃん)をどちらが引き取るのかというところまで、前回お話ししました。亮さんは自分が結愛ちゃんの親権を持って育てていきたいと思っていたのですが、なかなか厳しい統計があります。『厚生労働省・母子家庭に関する調査』によると、世の中では離婚後に「妻が全児の親権を行う場合」は79.2%、「夫が全児の親権を行う場合」は16.5%と、夫が親権をとれるケースは極端に低いのです。しかし亮さんは、「嫁には娘のことを任せられないんです!」と、奥さんに娘を渡すことに強い抵抗を感じているようでした。

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