[ちちんぷいぷい - 毎日放送] 2015年5月11日放送で、「"無料朝食"に殺到する学生たち」について取り上げていました。

大学生の生活費が過去最低となり、20年前とくらべて半分になっているそうです。仕送りがゼロという大学生も増えているとか......。その背景には、親の収入が減っていることの他にも原因があります。

大学の授業料は、1985年当時は国公立で年間およそ18万円、私立は年間およそ36万円だったものが、2010年には国公立がおよそ54万円、私立がおよそ86万円と、だんだんと上がっているのです。さらにひとり暮らしの場合は、家賃も高騰していることもその背景にあるのです。

そんななか、2015年4月から"無料朝食"の提供を始めた大学があります。

画像はイメージです(sqmさん撮影、Flickrより)

無料朝食"に行列を作る学生たち

朝8時前、大阪大学の豊中キャンパスにある食堂の前には、学生たちが長蛇の列を作っています。そのお目当ては"無料朝食"。大阪大学では4月から毎日200食限定で学生に無料の朝食を提供し始めました。

中身は、シリアルにキウイやバナナなどの果物、ゆで卵に牛乳といった、普通に提供すれば300円程度のメニューです。それが連日10分ほどで品切れになります。無料朝食に殺到する学生たちに話を聞くと、ギリギリの生活費で生活している人が少なくありません。

大学側としては、規則正しい生活してもらおうと実施した無料朝食でしたが、タダなのが助かると学生たちが群がる結果に。困窮する学生たちの姿が、朝の長蛇の列の光景に明るみになったと言えます。(ライター:ツカダ)