セガ『シェンムー』『ベア・ナックル』、まさかのアナログレコードでサントラ発売決定

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英国ロンドンの新興レコードレーベル DATA DISCS が、セガの古典ゲーム『シェンムー』『ベア・ナックル』(Street of Rage)のサウンドトラックをアナログのLPレコードで発売することを明らかにしました。両タイトルともアナログレコード向けにリマスターを施し、180gの重量盤LPをリトグラフのジャケットに収めて発売します。さらにベア・ナックルについては、作曲者 古代祐三 氏の協力を得たフルリマスター版になるとのこと。 Data Discsは、「ビデオゲームサウンドトラックのバイナル(ビニール盤レコード)リリースを専業とする世界初のレーベル」を自称するレコードレーベル。シェンムーとベア・ナックル以外にも、古典・現代を問わずさらに多くのゲーム音楽サントラをアナログレコードで発売すべく各国のパブリッシャーと話し合いを続けているとしています。まさかのアナログ盤リマスターサントラ発売が決定した『シェンムー』の第一作『シェンムー 一章 横須賀』は、約15年前の1999年末にドリームキャストで発売された作品。セガが前年に発売した据置きゲーム機ドリームキャスト向けの超大作として期待を集め、公式発表では70億円の巨額を投じて開発されたものの、売上は振るわず商業的には空前の失敗作とされています。タイトルに『一章』とあるのは、もともと全11章に及ぶ壮大な物語を構想していたため。続編として『二章』ではなく3〜6章にあたると言われる部分をダイジェスト的に収録した『シェンムー II』が発売されたものの、第一章で失敗作の烙印を押されていたこと、セガ自身が家庭用ゲーム機からの撤退を発表していたことなどもあり II から売れるわけもなく、物語は未完のままとなっている作品です。一方でゲーム内容としては、1980年代の横須賀を力技で生きた街のように再現したこと、多くの人物やオブジェクトとのインタラクションが用意された自由度などから なぜか 特に海外で評価が高く、作品としては多数の賞を与えられています。当時のハードウェアの制約やデザイン上の問題から半端な「リアル」さがかえってストレスになることも多く、またPCゲームの世界も含めればデザインそのものが真に革新的であったわけでもありませんが、現在のビデオゲームで大人気のオープンワールド系ゲームに繋がる要素を多数備えていたといえるかもしれません。 もう一方の『Streets of Rage (ベア・ナックル)』は、第一作『ベア・ナックル 怒りの鉄拳』が25年近く前の1991年に16bitゲーム機メガドライブ(米国ではGENESIS)で発売されたアクションゲーム。当時人気だったカプコン『ファイナルファイト』のように、ストリートファイトを題材に一人または二人プレーヤー協力で多数の敵を薙ぎ倒すアーケード風作品です。セガ的にいえばゴールデンアックスの現代裏路地格闘版。当時すでに華々しい活躍で人気だった作曲家 古代祐三 氏が多くの曲を手がけたことでも有名で、こちらも海外で非常にグランドアッパーな人気を誇る作品です。Data Discs は5月30日から、自社ウェブサイト上で両作品の購入予約を受け付ける予定。価格は一枚19.99ポンド。日本円で約3700円。早期購入者には、特典不明ながら早い者勝ちの限定版が用意される予定です。発売は9月の見込み。