改装後初!森美術館がエルメス財団などと共同企画「シンプルなかたち展」開幕

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パリのポンピドゥー・センターといえば、美術館や研究施設など「近現代アート」に特化した文化複合施設。その分館として2010年ロレーヌ地方のメスにオープンしたポンピドゥー・センター・メス。そして、美術やデザインなど、クリエイティブな活動を支援するエルメス財団。この2つが初めてコラボレーションした展覧会が、森美術館を加え日本で再構成され開催中。フランスと日本の美意識から生まれた展覧会って?

森美術館のリニューアル・オープンを記念して、2015年4月25日(土)から7月5日(日)まで開催されている「シンプルなかたち展:美はどこからくるのか」で展示されるのは、タイトルにもある通り、単純で美しい「シンプルなかたち」を持つものたち。

古くは約2万年前の石器から、美術工芸品、現代アートまで、デザインの領域だけでなく、考古学や生物学、さらには機械工学に至る、ジャンルや時代を超えた古今東西のものが約130点も並ぶ。フランスの有名美術館や博物館のコレクションなどからも、日本初公開のものを含む名品が多数出展されているそう。

「19世紀から20世紀にかけて、ヨーロッパでは近代化のなかで『シンプルなかたち』の美学が再認識されました。一方、日本では昔から、茶の湯に代表されるようなシンプルなものに対する美学がありました。今回は、日本展限定で、長次郎の黒樂茶碗などの名品も展示しますので、フランスと日本の美意識によって見出されたシンプルなかたちの普遍的な美を楽しんでください」と、広報担当者さん。

ミュージアムショップでは、ポストカードやメモパッドなど展覧会限定のオリジナルグッズのほかに、リニューアルにともなって新しくなった森美術館のオリジナルグッズも販売を開始。こちらも、シンプルで使いやすいデザインに。

「世の中が複雑になっていくなかで、シンプルなかたちを通して、本当の豊かさとは何かを考えるきっかけにしてもらえば」(同)展示品を見ていくうちに、シンプルなものを美しいと感じる感性が研ぎ澄まされてくるかも。

上:アンリ・マティス 《「ジャズ」9 形態》 1947年 ステンシル、紙 40.8 x 57.7 cm 所蔵:神奈川県立近代美術館
下:長次郎 《太夫黒》 安土桃山時代(16世紀) 黒樂茶碗 7.2 x φ10.9 cm 所蔵:北村美術館、京都