Doctors Me(ドクターズミー)- お化けが見える……? 謎多き“幻覚”のホントの理由

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シックスセンスの仕業か、あるいは……

「幻覚」と聞いて、どのようなことを考えますか? おそらく、多く人が「見えないはずのものが見える」とか、「その場にいないはずの人の声が聞こえる」……といったことを想像されるでしょう。しかし「見る・聞く」だけではなく、その他にもさまざまな種類があるのです。たとえば、実際には触ってはいないのに、何らかの感触を感じたたり、触られたような感覚がする「幻触」や、しないはずの臭いを感じてしまう「幻臭」、その他、口の中に異常な味を感じる「幻味」といったものもあります。まとめると、「実際にはないものを知覚する」ものはすべて幻覚に含まれます。

解明できない幻覚もあるが、病気が原因のケースも

さて、このような幻覚は何故起こるのでしょうか。実際のところ、原因をひとつに特定することはできず、また解明されていなものも多数あるので、一口に説明するのは難しいのですが、代表的なものをいくつかご紹介します。

1:統合失調症
一般に幻聴が見られることが多く、被害妄想も伴うことがあります。対人関係や言動にも異常がみられるようになります。

2:アルツハイマー症
物忘れや情緒不安定が見られることが多く、幻覚を伴うこともあります。

3:アルコール依存症
飲酒のコントロールがきかなくなります。症状が進行すると、体を小さな虫がはいまわるような幻覚が出たり、嫉妬妄想があらわれたりします。

4:うつ病
主に中等度以上のうつ病で、幻覚を伴うことがあります。

5:薬物依存症
薬物の乱用で、幻視や幻聴などが出ることがあります。LSDやコカイン、覚せい剤などがよく知られています。断薬しても幻覚症状は長期間残ることがあるので、治療が必要になることがあります。

6:慢性疲労症候群
疲労感や痛みが強まり、幻覚症状をきたすことがあります。

7:脳炎や脳腫瘍およびてんかんなど
脳が器質的に障害されることで、現実にはないことを知覚してしまうことがあります。

自分の身近な方や、もしかすると自分自身に「幻覚かも?」と思われる症状がでたら、早めに専門医を受診しましょう。多くの場合、適切な治療をすることで症状はなくなるか、楽になります。