ユニクロを展開する株式会社ファーストリテイリング<9983>は3日、同日開いた臨時取締役会で、靴小売業へ参入するため、靴小売大手のワンゾーン(旧「靴のマルトミ」:愛知県名古屋市、資本金4億9450万円、南谷久社長)の完全子会社化を決定したと発表した。衣料量販のユニクロとの相乗効果を狙う。

 ファストリテは同日中に、ワンゾーン株を保有する米国の投資特別目的会社、OCM Japan-1Investment L.L.C.と三菱商事から、全113万株の取得を完了した。ワンゾーンは現在、「フットパーク」や「ササン」という店舗名で全国330カ所の靴小売店を展開しており、05年2月期の決算では、売上高が231億円、営業利益が7000万円、経常利益が4700万円をそれぞれ見込んでいる。
 
 ワンゾーンは1950年、個人商店「靴のマルトミ」として事業を開始。73年には株式会社化し、90年には名古屋証券取引所二部に上場した。しかし、異業種への業務展開などに失敗し00年12月、総額761億円の負債を抱えて民事再生法の適用を申請した。その後02年に社名を「株式会社ワンゾーン」に変更していた。【了】