「GACKT OFFICIAL WEBSITE」より

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 ミュージシャンのGACKT(41)のセレブキャラ化が極まってきている。世界的なセレブに混じって世界ウエルター級のマニー・パッキャオvs.フロイド・メイウェザー戦に招待されたと自ら明かすなどしており、一部メディアでは“男版・叶姉妹”とまで揶揄されているが、その裏側には複雑な事情があるようだ。

4000万のプレミア席に“招待”された?

 GACKTはパッキャオvs.メイウェザー戦の観戦後、自身が座ったリングサイド席が試合開始直前にネット上で4000万円の値を付けていたとブログマガジンで報告。さらに「ボクの仲間がパッキャオと仲が良くて、6月には彼に会う予定だったから なおさらこの試合は生で見ておきたいって思ってたら、タイミングよく招待された」と綴り、パッキャオと対面予定があることも明かした。

 だが、一部メディアでは「ボクシング関係者に頼み込んで高額で購入しただけ」と報じられており、見栄を張って招待客を装っていたと暴露されてしまった。

「招待がウソだったのかどうかは断言できませんが、この試合のリングサイド席はハリウッドスターのような世界的セレブでもスポンサーに融通してもらって何とかチケットを手に入れていたほどの超プレミア。国際的な知名度があるとはいえないGACKTが並み居るスターを押しのけて『招待客』になるとは考えにくい。ボクシング関係者に頼み込んで入手したとしても十分にすごいのですが、それでは満足できなかったのでしょうかね」(スポーツライター)

 見方を変えれば仮に招待客でなくとも、高額のチケットをポンと購入する資金力があることは間違いない。

 また、4月には愛車のランボルギーニ・ムルシエラゴ(推定価格3000万円以上)がアクシデントで破損したとブログなどで公表。その前年には全世界100台限定の特別仕様ランボルギーニ・アヴェンタドール(推定価格5000万円以上)が納車されたエピソードを披露していた。浮世離れしたキャラクターに相応しいセレブぶりだが、気になるのはこれらのエピソードが全てGACKT本人から発信されていること。わざわざアピールするのは何かしらの狙いがありそうに思える。

ナゾが多すぎる「収入源」

 華やかなセレブっぷりとは裏腹に近年のGACKTはスキャンダルまみれだ。2012年に元所属事務所のスタッフが脱税で逮捕され、関係先としてGACKTの自宅にもマルサこと東京国税局査察部の強制捜査が入った。脱税への関与は否定したGACKTだが、その直後には東日本大震災で約4億円の義援金を集めながら日本赤十字社に約2億円しか寄付しなかったという“横領疑惑“も週刊誌で伝えられている。

 また、隠し子の存在も報じられた。その相手はTBS系の深夜番組『ワンダフル』のアシスタントグループ「ワンダフルガールズ(ワンギャル)」のメンバーだったといわれ、彼女を妊娠させたGACKTは「子供は認知しない」「日本から出ていくこと」を条件に養育費を払い続けているという。

 さらに女優の釈由美子(36)との“愛人関係”も『週刊文春』(文藝春秋)で報じられ(釈は自身のブログで否定)、運転手つきの愛車に釈を乗せて首都高をグルグルと走らせながら後部座席でわいせつな行為をさせていたという詳細なディティールまで報じられた。それだけでなく、レイプまがいの行為をされたとホステスにメディア上で告発されたり、近しい女性がゴーストライターの存在を暴露したりと醜聞は枚挙にいとまがない。

 経済的にも決して景気のいい話ばかりではなく、現在所属する個人事務所は多額の借金を抱えているとの情報もある。

 そもそもGACKTは収入源にナゾが多く、近年は目立ったヒット曲がなくライブも不調といわれているのに前述のようなセレブエピソードがポンポンと飛び出すのは不可解だ。

GACKTは沖縄に帰るたびに新たな『ケツ持ち』を見つけ、それを後ろ盾にしていたといわれています。セレブらしからぬウワサが多々あるのはそのせい。また、脱税問題で元事務所を飛び出した後はカラオケ機器大手の企業をパトロンにしていた。しかし、ここ最近はいずれも縁が切れ、それと同時に数々のスキャンダルの影響でGACKTの人気が陰ってきたので個人事務所は火の車。GACKT本人は蓄えがあるため、それを使ってセレブアピールすることでイメージ回復を図っている。人気が復活すれば新たなパトロンが見つかるという計算があり、セレブであると世間に印象付ければ脱税関与や義援金横領の疑惑も晴れるという狙いもある」(芸能関係者)

格付けチェックもイメージ戦略?

 どうやらGACKTには是が非でも世間に「セレブ」だと思わせたい事情があるようだ。その徹底したイメージ戦略は有名な「ある疑惑」も生み出した。

「毎年恒例の芸能人格付け番組がありますが、GACKTは今まで一度もミスしたことがない。これにネット上ではヤラセ疑惑が噴出しています。ハッキリとは言いにくいですがバラエティーですからね……。GACKTのイメージ戦略とテレビ局の利害が一致し、あからさまな“演出”を続けているようです」(前同)

 ネタとしてのセレブキャラと見れば問題ないが、その裏側に黒い疑惑を感じさせるのが気になるところ。これだけメディアに醜聞がリークされているのも、近しかった関係者に恨まれるような人物である証拠ともいえる。果たしてスキャンダルまみれのセレブ・GACKTはどこへ向かおうとしているのか、今後も目が離せない。

(取材・文/夢野京太郎)