Doctors Me(ドクターズミー)- 「経過観察」は問題なし?【健康診断結果】の正しい見方を解説!

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健康診断を受けたら再検査になってしまい、不安……という話をよく耳にします。しかし、再検査だからといって必要以上に落ち込んだり、正常値だったから何をやってもいいというものではありません。今回は健康診断結果の正しい見方とその対策を医師に聞いてきました。

■ 自治体の健康診断の場合「正常」以外は基準外!?

まず、評価方法は国民健康保険か健康保険組合かで異なります。 自治体の健康診断は1〜5の5段階評価です。市区町村における自治体が実施する健康診断では「正常、要注意、要観察、治療中、要精検」の5段階で判定されるケースが見られます。 「正常」のみが基準値内です。 「要注意」は基準値外ですが、わずかに範囲を外れる程度で、生活スタイルの改善で正常に戻ると思われます。 「要観察」は再検査を受けるか、病院で専門医に相談してみます。 「治療中」は主治医に結果を報告することにしましょう。 「要検査」は必ず精密検査を受けるようにしましょう。 もし「来年まで様子を見よう」としてしまうと病気が進行してしまう場合があります。

■ 健康保険組合の総合判定表は?

企業で健康保険に加入している場合、病院から受け取る健康診断の結果以外に総合判定表が配られることがあります。総合判定表は下記のようにA〜Dの4段階で判定されることが多いです。 A「異常なし」は健康な状態であり、B「経過観察」も様子見という判断で、すぐに医師による診察が必要なわけではないです。 C「再検査」判定はその検査項目の数値に異常が見られるものの、他の検査項目と比較すると病気があるとは結論付けられない状態です。 検査時に異物が混入したり、前日の食事の影響で特別に値が変化している可能性もありますので、再検査が望ましいです。 D「要治療」判定は何かしらの病気が考えられますので、病院での診察を早めに受けましょう。 恐らく、医師から処方箋が出される可能性が高いです。 また、A〜Dの4段階ではなく、区分を「A、BF、C、G」としていることもあります。その場合はAが「異常なし」、または「病的所見なし」、BFが「要再検査・要経過観察」、Cが「治療中」、Gが「要精密検査」を意味します。 異常が認められた場合には、速やかに二次検診を受けましょう。

■ 日常生活でできる改善点は?

健康診断の結果があまり良くなかった場合、まず、日常生活で改善できる数値もあります。二次検診を受ける前に試してみましょう。 減量 腹囲を減らすことでメタボ体型の脱却が望めます。血糖値、脂質(特に中性脂肪)の低下する可能性もあります。 節酒 肝機能(特にγGTP)の改善が望めます。また、おつまみを食べる機会が減るので、減量できる可能性があります。 禁煙 タバコで手足の血流不足が起きていて、それを補うために赤血球の数が増えることがあります。禁煙は多血傾向の改善に役立ちます。息切れの自覚症状がある場合、禁煙で改善する可能性があります。 二次検診でも異常が出た場合は、速やかに治療を開始しましょう。

■ 毎年受ける必要はあるの?

検診の項目は毎年変わりばえしないと思われる方もいらっしゃるかもしれません。 ですが、ご自分を1年前と比較してください。 ・ウエストのサイズが太くなった、逆にゆるくなった ・タバコの本数が増えた ・お酒の量が増えた・息切れがする・時々、動悸がある ・みぞおちが痛む など、なんらかの変化があるかもしれません。その時点で病院を受診なさっていればいいのですが、なかなか難しい方も多いと思います。毎年検診を受けて、昨年の状態と変化がないか、確認していきましょう。

■ メタボ予備軍は特定保健指導を活用しよう !

メタボリックシンドロームの診断基準に沿って複数のリスクを持つ受診者に対しては、医師、保健師、管理栄養士などによる特定保健指導が行われます。病気の人を拾い上げるのではなく、これから病気になりそうな人を抽出して医療関係者が早期に介入することが主眼となっています。 特定保健指導の内容は、受診者の状態に応じて、対面や電話、電子メールによる動機づけ支援(原則1回の指導)、 積極的支援(3ヶ月から6ヶ月の継続的な指導)となっています。これらに該当した場合、医療機関では、生活習慣病管理料、管理栄養士による外来栄養食事指導料、集団栄養食事指導料などを活用できる場合もあるので、ぜひ利用してみてください。

■ 医師からのアドバイス

健康診断は受ければ終わり、というものではありません。異常がなくても、また翌年受ける必要がありますし、 異常があれば、さらに詳しい検査が必要になったり、すぐに治療が必要な場合もあります。 また特定健診、特定保健指導は、5年先10年先を見据えて今から健康管理を行おうという試みです。受けっぱなしにしない、毎年受ける、これが一番大切ですね。