[練習試合]17年U-20W杯開催地・韓国遠征のU-18日本代表、大学生に5発快勝

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[5.20 練習試合 U-18日本代表 5-2 ソウルデジタル大 議政府市総合運動場]

 5月18日から21日にかけて、U-18日本代表が韓国遠征を実施した。内山篤監督率いる同代表は、2年後に韓国で開催されるU-20W杯への出場を目指すチーム。決戦の地で、野戦経験を積み上げる場となった。

 19日のFC SOLユースとの試合は、邦本宜裕(福岡)、一美和成(大津高)の両FWが得点を奪って2-1と勝利。「前半はミスが多く出て、自分たちで苦しいゲームにしてしまった」(FW岩崎悠人。京都橘高)と言うが、それでもU-18韓国代表を複数擁する強豪にキッチリと勝ち切った。そして翌20日には、議政府市総合運動場にてソウルデジタル大学との練習試合を実施。元帝京高(東京)監督の廣瀬龍氏が率いる年長のチームに胸を借りた。

 先発のGKには初招集の廣末陸(青森山田高)が入り、バックラインは左から浦田樹(千葉)、中山雄太(柏)、野田裕喜(大津高)と常連組が並び、右にはやはり初招集の柳貴博(F東京U-18)が入った。中盤は坂井大将(大分)と堂安律(G大阪ユース)の技巧派2枚が中央でコンビを組み、左サイドには久保田和音(鹿島)、右サイドには高木彰人(G大阪ユース)。2トップは邦本と小川航基(桐光学園高)がコンビを組んだ。

 立ち上がりから、やや緩慢に試合へ入ってきた相手に対し、日本が押し込む展開となる。「以前に比べたら、周りの選手の特長も分かってきたし、(コンビネーションが)合うようになっている」と邦本が言うように、スムーズな連係からサイドを突くシーンが頻繁に見られるようになる。

 11分には邦本が大きく散らしたボールを左サイドで受けた久保田が巧みな切り返しからファーサイドへ大きなクロス。これに走り込んだ高木がピタリとボレーで合わせる見事な形で、早くも先制点を奪った。日本は28分にも高木が巧みな抜け出しから追加点を奪い、終了間際にも小川が加点して、3-0。圧倒的なリードを奪って、折り返しとなった。

 ただ、メンバーがGKを除いて総入れ替えとなった後半は、立ち上がりからボールを受ける動きが全体に乏しくなり、ボール回しのテンポも悪化。ミスも頻出する流れになってしまう。開始2分でいきなり決定機を作られると、8分には相手の抜け出しを許し、失点してしまった。

「後半は“個人のサッカー”になってしまった」と内山監督も渋い顔。共に追加招集のMF黒川淳史(大宮ユース)がドリブルシュート、MF永藤歩(市立船橋高)がミドルシュートでそれぞれゴールは奪ったが、PKから2失点目を喫するなど全体にピリッとしない内容になってしまった。

 それでも、初招集組を多数加えながらも、集団としての骨格がブレている感じはなく、チーム作り自体は着実に前進している印象がある。サイドからの展開で奪った1点目の得点シーンなどは、チームが取り組んできた形そのもの。「メンバーが少しずつ変わりつつも、同じコンセプトでやって来ているからね」と、内山監督も特に前半組のプレー内容については一定の納得を得た様子だった。

 U-18代表は来月、中国・成都で行われるパンダカップに参加。7月にはインドネシア遠征、8月には静岡のSBSカップ国際ユース大会、8月末から9月にかけては北京現代国際ユーストーナメントと月1回のペースで海外遠征もしくは国際大会への参加を継続。タフな腕試しを繰り返すことで、チームとしての完成度を高め、個人の質も上げていく。

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(取材・文 川端暁彦)