Doctors Me(ドクターズミー)- 出産の基礎知識!気になる【会陰切開】ってどういうもの?

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聞きなれない「会陰切開」とは一体……?

「会陰」とは、膣入口部と肛門の間の部分のことをいいます。また、出産の際に人為的に切開を加えて会陰部を広くすることを「会陰切開」といいます。

赤ちゃんが下がってくるにしたがって、もともとは厚ぼったい出口である会陰部の皮膚は、徐々に紙のように薄く伸びてきます。ところが伸びが悪かったり、赤ちゃんの頭が会陰に圧迫されたまま心拍が低下してきた時など、お産の進行がスムーズでない時に会陰切開が必要になります。

どんな時に会陰切開を行うの?

「会陰切開」と「自然裂傷」とを比較して、「自然裂傷よりも傷口の痛みが少なく、回復が早い」「自然にできた傷の方が治りが早い」と判断したときなど、さまざまな意見がありますが、一般的には次のような場合に行うべきと考えられています。

1:会陰が伸びにくく、赤ちゃんが出るときに裂傷が起きると思われる場合

2:赤ちゃんに危険が迫ったり、お産が長引いたりして、自然な誕生を待っている余裕がなくなったとき

3:鉗子分娩や吸引分娩など、腟内に器具を入れる医療行為をおこなう場合

どのくらいの痛みを伴うの?

現在は、必要な妊婦に対してのみ切開を行うという、慎重な方針になっている病院が多いようです。赤ちゃんの頭が見えたままになる「発露」のときに、局所麻酔を行なってから、約3〜4cmほど切開します。麻酔をしているうえ、特に陣痛時に切開された時には、痛みはあまり感じないでしょう。

赤ちゃんが産まれ、胎盤娩出後に、再び局所麻酔をして傷を縫合します。縫合には自然に溶ける吸収糸を使用するので、基本的に抜糸の必要はありません。切開後の痛みは数日から1週間ほどでおさまり、産後1カ月くらい経つ頃には違和感もなくなってくるでしょう。