<関西オープン 事前情報◇20日◇名神八日市カントリー倶楽部(6,900ヤード・パー71)>
 「えーもう1年ですか…。1年ぶりなんですね、僕ツアーに出るの」。自身の所属先で行われた2014年の「日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯」では屈辱の最下位での予選落ち。未だ復調の道筋を見つけられず苦しむ田中秀道が今週の「関西オープン」で、チャレンジトーナメントを含めても実に1年ぶりの実戦に臨む。
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 季節外れの冷たい北風が吹きつける中、誰よりもボールを打ち続けた。早朝からの練習ラウンドをこなした後は、食事を挟んで練習場へ移動。スイングを動画に撮ってチェックして、正面からも撮ってまたチェックして…。アゲインストに向かって放たれるのは、もちろん代名詞のドローボールだ。「何ラウンドも続けても大丈夫」と持病の腰痛は長時間の練習に耐えられるまでに回復。アイアンは2セット持ち込むなど、クラブの調整にも長い時間を割いた。
 「状態は良くないですよ(笑)悪い中で少しでも良くしようと思って必死にやっているだけで。地獄のゴルフの中でも、少しでも上の方の地獄で終われたら」。米ツアーから帰ってきて8年。長く続く苦しみにおいそれと威勢のいいコメントはできないが、時折見せる笑顔にはツアーに出場できる喜びもにじんだ。「ゴルフのゲーム感が悪い方にいってばかりなので、成績が悪くても“楽しくなってきたな”というものがつかめれば」。気負いも高ぶりもなく1年ぶりのティオフを静かに見据えている。
 この1年はクラブではなく解説者としてマイクを握る機会も増えた。その中で感じたのはツアー全体の空気感の変化だ。特に気になるのは気持ちが前面に出てくる選手の少なさ。「外部的な見方でいうと、“絶対に勝ってやるぞ”という熱量が足りない気がする。今週は選手としてきても熱量が満ち溢れる空気感を持った選手というのは少ない。2位、3位で終わったら、もう怒り狂って帰ってくるような熱さを持った選手を見たいというのが本音ですね」。
 オープン競技ということもありアマチュアを含めて多くの若手が出場する今大会。心の奥底に秘めた“熱”をちょっとだけのぞかせながら、誰よりもハードに調整を続けた44歳の背中は若手プロ達にどう映っただろうか。
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