なぜ、ミュージシャンの「脳の働き」は優れているのか?

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科学的に言えば、ミュージシャンの「脳機能」は、一般的な人のそれに比べかなりアクティブだそうだ。それは脳をスキャンし、判明した事実。

ここで紹介する動画には、メルボルン大学の神経科学者Anita Collins博士による見解がまとめられている。字幕もあるので見てみよう。

Reference:TED-Ed

演奏中の脳内は
お祭り騒ぎ!

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動画冒頭でAnita Collins博士が語っているように、これは神経科学の世界ではわりとポピュラーな話題だ。

音楽を聴くという行為は、メロディ・リズム・音色など、バラバラに機能している情報を同時に理解しているため、脳内の多くの部位が活発に動く。となると、演奏者は推して知るべし。彼らは、脳全体をフルに使い、複雑に入り組んだ大量の情報を同時処理、それを行動にまで落とし込んでいる。

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そのため、音楽を日常的に演奏する人は、よりクリエイティブに問題を解決する能力があると言われているのだそう。しかも、感情やメッセージを理解して行動することが必要なので、実行力も高いというおまけ付きだ。

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さらに、ミュージシャンの脳は、記憶の貯蔵、形成、検索についても高い機能を持っていて、検索エンジンのような動きを見せるのだとか。

今からでも遅くない!

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動画の内容を見てみると、どうやらミュージシャンの「脳機能」が優れている理由は「才能」というわけではなさそうだ。音楽という脳トレが非常に効果的だと考えることもできる。

英才教育の一環で音楽を学ばせる親も多いが、米・ボストン小児病院のレポートによると、音楽体験が子どもたちの情報処理の機能向上に大きく影響していることが判明している。

さらに、6歳から音楽を習い始めた場合、認知行動の計画や人格の発達、社会性の認識などを司る部位(前頭前皮質)が活性化。研究者からは「子どものIQとは思えないような、高い学習能力が示されている」なんて声もあがっている。

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音楽と記憶に関する「Medical Xpress」で紹介されていたテキサス大学の調査でも、作業記憶(考えている時に、参考として一時保存している記憶)や長期記憶を図るテストで音楽経験者がよりいい成績を残すことがわかった。

子どもに学ばせることももちろんだが、大人にとってもその脳トレ効果は同じはず。今からでも音楽を始めることで脳が持っているパフォーマンスを最大限引き出すことができるかもしれない。

大人だからもう遅いなんてことはない、何か楽器をはじめてみてはどうだろう?

Reference:Medical Xpress , TED-Ed