早くも夏のような暑さにばてている人も多いよう。体が疲れると心も乱れがち……。でも心のバランスを整えるリラクゼーション方があるのです。今回は病院での治療でも用いられている「自律訓練法」の効果と正しいやり方についてご紹介します。

自律訓練法ってなに?

自律訓練法とは、ドイツの精神科医シュルツよって開発されたリラクゼーション法のこと。身体をゆるませてほぐすことがポイントとなっており、体のリラックス状態を意識的につくりだしていくのです。もともとは心身症の治療として開発されましたが、ストレス緩和にも効果的であると分かり、近年では健康増進の一環として人気を集めています。ストレス解消にももちろん効果的ですが、不眠を解消する対処法としても有名。誰でも・いつでも・どこでも、簡単に取り組める方法なので、一度習得すれば、ちょっと緊張しているときにもすぐに体をリラックスさせてあげられます。

自律訓練法の効果蓄積された疲労を回復できる感情のコントロールがうまくいくようになり、衝動的な行動の抑制に繋がる仕事や勉強を効率よく進められる向上心を取り戻せる身体的な痛みや精神的苦痛が緩和される

自律訓練法を行うことで心の鎖がほどけ、自然と前向きな気持ちになれます。一連の動作を終える頃には頭の痛みもとれ、騒音・光・ニオイなどに対しても耐性がつき、ストレスに強くなるのです。不安や痛み、モヤモヤも落ち着き、不眠が解消する場合も。タバコの吸いすぎ、つまみ食い、貧乏ゆすりといったストレス解消行動もとらなくなるとか。

では、自律訓練法を早速実践してみましょう!

自律訓練法の正しい手順

1.椅子に深く腰掛け、体の力を抜いていきましょう。ひざは拳の分だけ開けて、手のひらはひざの上に置いておきます。頭をやや前に傾けながら、心の中で「気持ちが落ち着いている」と唱えておきましょう。体が自然とリラックス状態に入っていきます。

2.右手を意識しながら「右手が重たい」と唱え、実際に重く感じたら、次は左手→右足→左足の順番で行っていきましょう。同じ動作を今度は「重たい」ではなく「温かい」に変えて繰り返します。全身が温かさに包まれてきたら、最後の手順「解除」に入ります。

3.両手を3回握って開いたら、腕を曲げながら力を入れます。両手が肩に触れるまで深く曲げ、また握りしめましょう。次に、力を抜きながら両足をゆっくり前に伸ばしていきます。両手を上に伸ばしながら、足のつま先まで力を入れて思いっきり伸びたら、終わりです。

慣れるまでは「重さ」や「温かさ」を感じられない場合もあるかもしれませんが、一度、マスターしておけば、疲れたときにその場で取り組めますよ。オフィスにいても、人目を盗んでこそっと取り組めば、夜遅くまでモチベーションを保てるようになるのです。ぜひ実践してみてくださいね!


writer:山口 恵理香