土に触れると心地よく、心身が癒されるような感覚があります。西欧では「園芸療法」が積極的に行われていますが、ガーデニングも立派な健康法です。自然の中で五感が刺激され、体を動かすことでストレスが解消されます。休日はベランダのプランターや庭に花を植えたり、雑草を抜いたりしてゆったりとした時間を過ごしませんか。

「園芸療法」ってどんな健康法なの?

園芸療法は、人間と自然の結びつきを利用した療法で、心身を病んだ人のリハビリとしてアメリカ合衆国や北ヨーロッパで始まりました。アメリカの大学では園芸療法士の資格が認められています。草花や野菜を育てたり、身の周りにある自然に触れたりして心身の健康を回復します。植物と共に過ごし育てること、採取すること、料理や生け花などに利用することなど、園芸にはさまざまな興味の対象や心身を刺激される要素と楽しみがあります。ガーデニングによって、ストレスが軽減される、意欲が回復する、認知機能の維持・アップなどの効果が期待されます。また同じ趣味の人と一緒に作業をしながら楽しみを分かち合うことができれば社会性も養われます。

ガーデニングは五感を刺激する

ガーデンニングは視覚・触覚・聴覚・嗅覚・味覚など五感を刺激する活動です。

視覚

春にはさまざまな花がフラワーショップの店先に並びます。カラーセラピーでは、自分の選ぶ色がそのときの自分の心を反映していると言います。たとえば、元気になりたいときには赤い花を、休息したいときにはハーブなど緑の植物を選んで植える、などです。

触覚

土のぬくもりや水の冷たさ、花や根っこなど自然に存在するものを手で触って実感することができます。触覚が研ぎすまされる事で、豊かな感受性を取り戻します。

聴覚

鳥の鳴き声、樹木の葉が風に揺れる音など自然の音に触れる機会があります。

嗅覚

花の甘い香りや茎や葉の匂いなど空気中漂う自然の匂いを感じて嗅覚が研ぎ澄まされます。

味覚

プチトマトやナス、ハーブなどを育てて食べることで味覚が刺激されます。

ガーデニングは頭脳労働&肉体労働

ガーデニングは、毎日植物の様子や天気を観察しながら水をやったり肥料をやったりするほか、プランターに何を植えるか考えたり、庭のデザインを考えながら植物を選んだりと頭脳労働が多くなります。土やプランターを運ぶ、土を掘り起こす、水をやるなど肉体労働も多々あり、手足や腰を伸ばしたり曲げたり、立ったり座ったりと活動が意外にハードで運動になります。太陽を浴びながら存分に活動するのでカルシウムの吸収を助けるビタミンDを作り出すことも可能で健康的な作業です。


writer:松尾真佐代