『お金持ちが財布を開く前に必ずすること』午堂 登紀雄 KADOKAWA/メディアファクトリー

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 消費者の購買意欲をかきたてる、さまざまなモノやサービス。次々と発売される新商品に、ついつい手を伸ばしがちになり、気付けばいつも金欠、なかなかお金が貯まらず悩まれている方も多いのではないでしょうか。

 しかし、お金は貯まる人は貯まるもの。経営・投資のコンサルタントで本書『お金持ちが財布を開く前に必ずすること』の著者・午堂登紀雄さんは、お金が貯まる人たちには、財布を開く前にしている共通の行為があるといいます。

 それは「その商品やサービスを買う行為に、いったいどんな意味やメリットがあるのか?」と、自らに問いかけること。つまり、投資的な発想でお金を使っているのだといいます。

 そこで午堂さんは、お金の使い方のひとつのコツとして、財布を開く前に、「それは投資か?それとも消費か?」という判断軸を持つことを提案します。

 まず、ここで問題となる「消費」と「投資」それぞれについて、その定義を次のように説明します。

「消費になる、とは『使ったお金はただ消えてなくなるだけ』『楽しかったけど、ただそれだけ』『買うことで自分が満足して、それで終わり』『欲しいから買った。ただそれだけ』というもので、自分の人生に特に前向きな変化を与えないお金の使い方を指します。
 投資になる、とはあなたの人生に『リターン』という果実をもたらす使い方です。『お金が増えた』という直接的な成果だけでなく、『能力が高まった』『人脈が増えた』『信用が増えた』など、自分の人生の可能性が広がる結果をもたらしてくれる、というのがここでいうリターンです」(本書より)

 本書では、日用品の買い物から、家や車といった人生に何度かの大きな買い物にいたるまで、私たちが迷いがちな数々なケースにおいて、それが投資なのか消費にあたるのか、それぞれの理由とともに説明がなされていきます。

 一例をあげると、給料日後やボーナス後に、頑張った自分へのご褒美として洋服やパソコンなどを奮発して新調する行為。これは投資なのか、それとも消費なのか――午堂さんは、これは「消費」だといいます。

 そもそも自分に自分自身でご褒美をあげたくなるのは、頑張っているのに満たされない自尊心があるから。自己肯定感を得られていないというストレスが一因となっているのだと分析します。

 そのため「自分へのご褒美を買いたくなったら、少し立ち止まり、『自分はどうしてご褒美がほしいと思ったのだろう?』『ご褒美を買うと、自分の中のどういう感情が満たされるのだろう?』と振り返ってみる」(本書より)ことがまずは重要なのだといいます。

 お金の使い方のひとつの指針。お財布からお金を取り出す前に、それは投資なのか消費なのか、冷静になって考えてみるというワンクッションを置いてみてはいかがでしょうか。