嘘は90%の確率で見破れる「例えば、クリントン元大統領の場合は・・・」

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「一般的な嘘、大嘘、そして統計」
この言葉はイギリスの元首相ベンジャミン・ディズレーリが語ったとされる言葉。世の中にはこの3つの嘘があるということだ。
この言葉に納得できるかできないかは、人それぞれだが、現代社会が嘘にまみれているということに、異を唱える人はいないだろう。膨大な情報のなかで、その真贋を見極める力は重要だ。

有名無名問わず、“アイデア”を持つ人が講演会を行う「TED Conference」。その模様は、「TED Talks」と呼ばれ動画公開されている。ここで紹介するのは、SNS運営会社を経営するPamela Meyer氏による講演の書き起こしだ(講演の動画は記事の一番下)。
テーマはずばり「嘘の見抜き方」。彼女によれば、90%の確率で人の嘘は見抜くことができるという。

脅かすつもりはないのですが、あなたの周りにいる人は、皆嘘つきです。もちろん私も、そしてあなたも。今日は「どうすれば嘘を見抜けるようになるのか?」長年の研究から導きだした答えをお話ししたいと思います。

世の中は嘘だらけ
ただし、巻き込まれたくはない

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人間は多かれ少なかれ嘘をつきます。例えば詐欺事件のような重大で凶悪なものから、ちょっとしたお世辞まで。私たちは嘘と切っても切り離せない関係にいるのです。

それは、必ずしも悪いことではありません。人間関係を円滑にするため、もしくは黙っていたほうがいいことを隠すために、嘘が必要な時もあります。例えば「この料理とても美味しいよ」「メールが、迷惑メールフォルダに入っていてご連絡が遅くなりました」などは、お決まりのフレーズですね。

しかし、不本意なかたちで嘘に巻きこまれるのはなるべく避けたいものです。相手の嘘を見抜くにはどうしたらよいのでしょうか? 専門家は、90%の確率で嘘を見抜くことができると言います。人が嘘をつく時、表情や仕草、言葉の選択などに、ある特徴があるからだそうです。その微妙な変化に気づければ、相手が嘘をついているかどうかは判別できます。

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ここでクリントン元大統領を例に挙げてみましょう。彼は、浮気の疑いについて身の潔白をこう主張しました。

「いいですか。もう一度同じことを言います。私は、あの女性、モニカ・ルインスキーさんと性的な関係を絶対に持っていません。誰にも、一度たりとも嘘をつけと言ったこともありません。この疑惑は事実無根です。アメリカ国民のために、私は仕事に戻る必要があります。ありがとうございました」

さて、どんなサインがあったでしょうか?
まず、全体的に言葉遣いが礼儀正しく丁寧なことがわかります。研究によると、否定しようと意気込みすぎている場合、礼儀正しい言葉を使ってしまうと言われています。
また「あの女性」という距離を感じる言葉がありました。嘘をついている人は、無意識に嘘の対象について距離を置く言葉を使おうとします。
また、嘘つきはそわそわしていると思われていますが、基本的には上半身は動かしません。そして目を見ないと言われていますが、これを逆手にとって余計に長く目を見つめる人もいます。

嘘つきは最後に笑う?
“犯罪者の歓喜”

人は嘘をつく時に、話のリハーサルはしますが、仕草までは練習しません。例えば、犯罪者は取り調べの時、罪から逃れようとして「自分はやっていない」と低い声で話します。話に説得力を持たせるために、いちいち細かい説明をつけたり、正確な時系列で話をしようとします。
しかし、すべての取り調べが終わると、逃れられた安心から笑みを浮かべてしまうのです。これは隠すことのできないもので、「duping delight(犯罪者の歓喜)」と言われます。自分の感情を隠そうとして別の表情をする時に、ほんの一瞬ですがもとの感情が出てしまうのです。

嘘を見抜くことで、
社会のモラルが変わる

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今はSNS上で自分たちの生活を24時間公開し、情報を簡単に共有することができます。だからといって人が正直になるわけではなく、嘘で真実を覆い隠すことは相変わらず可能です。

誰にでも情報共有ができる時代の中で、私たちに必要なのはそれぞれがモラルを持つこと。嘘を見抜き、まわりの人に対して「私は正直な世界で生きていきます。嘘は悟られるから、効果がない」と示せば、まわりがほんの少しずつ変わりはじめるでしょう。これこそが、皆さんに大切にしてほしい真実です。
ありがとうございました。

Reference:TED Talks