“生みの親”がパックマン語る、映画「ピクセル」の本編にも出演。

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“パックマンの生みの親”として知られる、ゲームクリエイターの岩谷徹氏(現・東京工芸大学教授)が5月18日、「ハリー・ポッター」シリーズのクリス・コロンバス監督が手掛けるSFエンタテインメント大作映画「ピクセル」特別連続企画の第1弾として、ミニ会見を実施した。

この日、フッテージ上映が終わると、岩谷教授は開口一番「パックマンは悪者ではありませんからね(笑)」。これは特別上映された8分23秒の新フッテージの中で、パックマンが街を襲っているのをみた“プロフェッサー イワタニ”が「我が息子よ」と優しく話しかけるも、手を食べられてしまうシーンについてのコメントだ。フッテージは、“なぜ80年代ゲームキャラクターが地球を襲撃してくるのか”が予測され、ゲームオタクたちが奮闘する姿も見られる内容となっている。

本作にて、岩谷教授の役“プロフェッサー イワタニ”を演じたのは、デニス・アキヤマ。岩谷教授がハリウッドに写真を送り、オーディションを行ってキャスティングされた。昨年、撮影現場となったカナダのトロントを訪れた際、初対面して食事をしたそうで「本当にそっくりでびっくりしました」と笑いを誘った。ちなみに岩谷教授自身も、アーケード・ゲームを修理する役柄で本編に登場している。

現場では、クリス・コロンバス監督や主演を演じているアダム・サンドラーとも対面を果たした。アダム・サンドラーは「非常に豪快な人で、会うたびにイワタニ!と大声で言いながらと肩をバーン!と叩かれていた」と笑い、日本語が堪能なミシェル・モナハンに関しては「綺麗な女優さんな上に、日本語が話せるなんて。赤面しながら会話をしました」という可愛らしいエピソードも。「プロフェッサー イワタニに会えたことが最もうれしかった」という制作スタッフたちのエピソードも紹介された。

パックマンのゲームコンセプトについて聞かれると「当時、まだ家庭用のファミリーコンピューターが1983年に出る前で、ゲームをするには、ゲームセンターに行かなければならなかったんですね。ゲームセンターはエイリアンをやっつけろ!といった感じの、男の遊び場で汚い・臭い・暗いイメージがありました。そういった状態から明るく綺麗にし、女性やカップルが遊べるゲームを作ろうということで、食べるという比較的明るいテーマを考え出し、また、敵ながらも憎めないキャラクターとしてパックマンが生まれました」と振り返る。

キャラクター設定に関しては「オリジナルのパックマンは、目玉のない黄色のシンボリックな感じで、シャイな奴です。悪いものはなんでも食べる。例えば、警察官が持っている拳銃は悪いということで、拳銃も食べちゃう。核弾頭も食べちゃうというようなイメージで当時は設定していました」とコメント。また、「人に優しいゲームをいかしにてつくるか」を重要視し、人間だけは食べないというコンセプトを持っていると説明した。そのほか、本作に登場するドンキーコング、ギャラガ、センチピードなとのキャラクターについても触れ、それらキャラクターのゲーム会社は違えども、クリエイター間では常に交流があったという。

パックマンは悪者ではないと岩谷教授は言う。「アメリカでは、パックマンは正義の味方と強く思っていただいている。20年程前にはキャラクターを使ったカジノのマシーンを作るという話がありました。しかし、アメリカの州の方でパックマンは子どもたちの味方なんだから、カジノに使ってはだめだと意見が出て、逆に示唆を与えられたことがありました。そして、パックマンは子どもたちの仲間として定着しました」と世界中から愛されるパックマンについて語った。