●盛りあげよう!東京パラリンピック2020(25)

 2020年東京パラリンピックをオリンピック同様楽しむために、パラリンピックではどんな競技が行なわれるのかを知っておいて損はない。その1で紹介した陸上競技(その1はこちら)に続いて今回は、車いすフェンシング、車いすテニス、団体競技の車椅子バスケットボール、ウィルチェアラグビー(車椅子ラグビー)、シッティングバレーボール、の5競技を紹介する。

■車いすフェンシング

 フルーレ(男女)、エペ(男女)、サーベル(男子)と3種目あり、障がいの程度によってA級、B級の2つに分けられる。ルールは健常者のフェンシングに準じ、使用する剣やマスク、ユニホームも同じものを使用している。車椅子はピストという台に固定し、その位置は競技者の腕の長さによって変わり、フットワークがない分、スピードや技術が求められる。/撮影:2010広州アジアパラ競技大会

■車いすテニス

 現在、日本人選手が男女ともに世界ランキング1位に君臨する車いすテニス。小回りが利くようにハの字の車椅子を使用するが、前には小さな補助輪が着いており、コートによって変えていく。ルールでボールはツーバウンドまでOKとなっているが、世界のトップ男子選手はワンバウンドで返球する。見所は素早いチェアさばきと、次の返球を予想して動き出す頭脳戦の部分。写真はロンドンパラリンピックで金メダルを獲得し、車いすテニス界では絶対的王者の国枝慎吾選手/撮影:2012ロンドンパラリンピック

■車椅子バスケットボール

 車椅子バスケットボールは、井上雄彦氏の漫画『リアル』(週刊ヤングジャンプにて連載中)で描かれており、パラスポーツの中でも知名度が高い競技だろう。車椅子の形はハの字で、小回りが利くようになっている。選手に関しては、持ち点制が設けられており、身体の状態によって、1.0〜4.5まで8段階に分けられる。障がいが軽い選手ほど、持ち点が大きく、コート内の5人の合計が14点以内と決まっている。ちなみにゴールの高さは健常者のバスケットと同じ。写真は日本代表のエース・藤本怜央選手で、5月に行なわれた日本選手権では藤本選手が所属する宮城MAXが大会7連覇を達成した。/撮影:第43回日本車椅子バスケットボール選手権大会

■ウィルチェアラグビー(車いすラグビー)

 カナダ発祥の競技で、車椅子同士の激しいぶつかり合いからマーダーボール(殺人ボール)と北米では呼ばれることもある。車椅子はオフェンスとディフェンスで違い、オフェンスはウィングと、小さめのバンパーが足元に着いている。一方ディフェンスは足元に長めのバンパーが着いているのが特徴。コートに入る4人は、車椅子バスケと同じく、持ち点制で構成されている。ウィルチェアラグビー日本代表は、現在世界ランキング4位で、リオパラリンピックでのメダル獲得に期待がかかる。/撮影:2008北京パラリンピック

■シッティングバレーボール

 その名の通り座って行なう6人制のバレーボール。上体(でん部から肩まで)の一部は常に床と接していなければならず、飛び上がってのレシーブ、ブロック、スパイクなどは反則になっている。女子シッティングバレーボール日本代表には『煌き(きらめき)ジャパン』という名称がある。/2000年シドニーパラリンピック

 車いすテニス・国枝選手の世界ランク1位や、ウィルチェアラグビーの世界ランク4位など、日本が強いパラ競技はいくつもある。トップアスリートの試合を通じて、競技そのものに興味をもつきっかけになれば幸いである。

スポルティーバ●文 text by Sportiva