24人中22人が初招集のサバイバルも「物足りない」アピール、U-15日本代表候補合宿初日

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 17年U-17W杯を目指すU-15日本代表候補が15日、千葉合宿をスタートした。今回の合宿は3月の中央アジア交流大会(大阪)、4月のインドネシア遠征に参加したメンバーたちを招集せず、FW中村敬斗(三菱養和SC巣鴨ジュニアユース)とMF森田晃樹(東京Vジュニアユース)を除くと、全てが初招集組というメンバーによるサバイバル合宿。午後3時から始まったトレーニングは3対2や6対6、7対7などのメニューを行ったが、選手同士の声が少なく、激しさも欠いて、それぞれが持ち味を出したとは言い難い内容だった。

 練習最後のミーティングでU-15日本代表の森山佳郎監督は選手たちに向けて「全然、物足りない」とバッサリ。「(ミニゲームで)シュート打たれても平気な顔をしている。最後のところで『何とかしてやろう』、『これ、決めてやろう』というのがない」と淡々と代表合宿初日を終えた選手たちを叱責した。スライディングでボールを奪おうとする選手や連続でボールを追いかけるような選手、何が何でもゴールを破ってやろうという選手の意識が見えず。トレーニング中に指示待ちの姿勢を指揮官に指摘されるシーンもあった。

 初代表の選手がほとんどということで緊張があったことは間違いない。だが、彼らは森山監督が「武器があるから日本代表候補に呼ばれている」というように特長があって彼らは代表候補に招集されている。光るものを持っているはずだが、グラウンドまでの移動バスの中でもとても静かだったという選手たちは、与えられたメニューをマジメにこなすだけで、それ以上を発揮することができなかった。また所属チームで発揮しているであろう、リーダーシップを発揮することも難しかったようだ。

 U-15日本代表は2月に関西、関東でラージグループ合宿を行い、そこから絞ったメンバーで3月の中央アジア交流大会に臨んだ。そして4月のインドネシア合宿では中央アジア交流大会からメンバー半数を入れ替え、注目MF久保建英(バルセロナ→F東京U-15むさし)を初招集していたが、「(選手層の)幅を広げたい。2枚でも3枚でも主力に絡んでくる選手を見つけたい」と森山監督が話す今回の合宿は発掘と選手層の向上が狙いとなっている。今回招集された選手たちは自分次第でそのチャンスを活かせる環境にある。

 早生まれの高校1年生、MF東城雅也(青森山田高)は「監督が言っている通り、もっと自分たちからやらなきゃいけないと思いますし、もっともっと自分たちで声出して、もっと自分たちでチームを作っていきたいです」。また唯一の中学2年生、MF谷内田哲平(長岡ジュニアユースFC)は「ハードワーク、守備のところ、粘り強く戦うところ、それがないと代表には残れない」と引き締めた。意識を変えなければ、ひとりも生き残れないかもしれない。だが、4日間の合宿を経て、ここからU-15代表の主力に食い込んでいく可能性もある。指揮官の檄で覚悟を決めた選手たちの合宿2日目の「変化」、そして4日間の取り組みに注目だ。

(取材・文 吉田太郎)