高級路線を進んでいた大塚家具がお家騒動のトラブルとなる一方で、カジュアル路線のニトリが大躍進を果たすなど、何かと話題の家具業界だが、一体何が起きているのだろうか? 家具とインテリアの専門新聞『ホームリビング』を発行するアイク代表で、コンサルティング業務など51年に渡り家具業界に携わる。長島貴好さんが分析する。

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『ニトリ』は自社工場で作った商品を安く売るという現在の小売店時代の先駆けとなり、成長。また、雑貨をコーディネートして売る“ホームファッション”を日本に根付かせたのもニトリでした。

 一方桐だんすの専門店としてスタートした『大塚家具』は、会員制の接客で成長してきました。収納家具が売れなくなった時代とはいえ、“良い家具に店員がストーリーをつけて売る”という大塚のスタイルを支持する人もいて、どちらも家具業界では唯一の存在です。

 大塚家具で創業者が積み上げてきたことを久美子新社長が刷新し、価格や接客法を変えたのは、杉の木に松の接ぎ木をするようなもの。『大塚家具』とは別ブランドを立ち上げ、市場のニーズをみる時間を持てば良かったのでは、と思います。

※女性セブン2015年5月28日号