憧れのジャンボとラウンドに緊張もいい方向に!(撮影:上山敬太)

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<日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯 初日◇14日◇太平洋クラブ 江南コース(7,053ヤード・パー71)>
 設定した目覚ましの時間は4時30分。だけど、3時に目が覚めた。メジャータイトルへの気持ちの高ぶりだけではない。ペアリングシートの同組にあるあの人の名前が竹谷佳孝の眠りをいつもよりも浅くした。「日本プロゴルフ選手権日清カップヌードル杯」の初日。通算113勝を誇るレジェンド尾崎将司と初めて同組で回った竹谷が5バーディ・ノーボギーの“66”で回り、5アンダーの4位タイスタートを決めた。
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 野球に打ち込んだ高校時代からゴルフに転向した1998年頃。テレビの中にはいつもジャンボ尾崎がいた。「どっからでも寄るし、どっからでも入るし、派手なガッツポーズしてなんなんだこの人はと」。多くのゴルファーと同様に、竹谷にとってもジャンボ尾崎は憧れの存在となった。野球からゴルフへという同じバックグラウンドも憧れを強くした一つの要因でもある。
 竹谷にとって尾崎の印象は豪快なドライバーではなく、むしろグリーン周りの方が鮮明だ。緊張の中にあっても「見なきゃ損でしょ」とウェッジを握ったレジェンドのプレーに熱視線。「えって思うくらいフェースを開いて構えるところとかもあって、驚いたけど打ち方を見るとなるほどと思ったり」。全盛期の飛距離には及ばなくとも、いまだに豊富なグリーン周りの引き出しは「俺にはないですね」と何度も、うなずいた。
 緊張していると話しかけた尾崎のキャディには笑われたが「竹谷君はそれがいい方向に出ているよね」と適度な緊張は自身のプレーにもハリを生んだ。この日はフェアウェイをほぼ外さずピンチらしいピンチも「グリーンを外した17番くらい」。オフには無理なスイングがたたって左ひじを痛めて今もまだレーザーなどで治療を続けているが、気温の高まりと共に体のキレも上向きだ。
 オフには故障により「アドレスから見直した」とスイングも修正。右側でボールをさばくスタイルから左に突っ込みがちになっていたところを元に戻した。トレーニングの成果と噛みあって飛距離も「5〜7ヤード伸びている」と効果も実感済みだ。たしかな手ごたえにも、35歳はまだ冷静。「初日ですから。これを明日、明後日、明々後日と続けていかなければいけない」。何より明日は、ジャンボ尾崎との胸躍るラウンドがもう18ホール待っている。
<ゴルフ情報ALBA.Net>