ネットが切れる、繋がらない?意外に多いルーターの熱暴走にも注意

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真夏日となる日や地域も増え、水分補給など熱中症対策が必要な季節になってきた。実は、暑さ対策は人間だけでなくIT機器にとっても深刻な問題でもある。

暑さのために動作が不安定となり、「熱暴走」してしまうことがあるからだ。
ノートPCやスマホには気を配っているが、意外に見落としがちなのが、インターネット接続に欠かせないルーターの熱暴走だ。

●通信が途切れてネットにつながらなくなる
この季節、通信が途切れがちになったり、しばらくネットにつながらない状態が続いたりした経験はないだろうか? 
そんなときにはルーターが熱暴走している可能性がある。
24時間電源を入れっぱなしのルーターは、常に発熱し続けていている。本体に触れてみるとかなり熱く感じこともある。このような状態だと、ルーターが熱暴走して接続が不安定になることがあるのだ。

そこで、ルーターの熱対策としてやっておきたい5つのことをまとめてみた。

1.見通しの良い場所に置く
ふだん操作が必要ないルーターは、部屋の隅や、机の下などに置かれがちだ。しかし、こうした場所は熱がこもりやすい。おそらくこのままでは、夏を無事に乗り切ることはできないだろう。そこで、ルーターの置き場所を考えてみよう。少し高い場所に置く、壁に掛けてみるなどの方法だ。

Wi-Fiルーターの場合には、そうして見通しが良い場所に置くことは、通信状況までもが改善できる。
これまでより高速で安定した通信も可能になるはずだ。

2..重ね置きしない
ルーターは、モデムやケーブルテレビのセットトップボックスなどと一緒に重ね置きされていることもある。もちろんこれでは十分に排熱されないし、お互いの熱でさらに高温になってしまう。

重ねないにしても並べておくなど、近くにあるだけでも周囲に熱がたまってしまう。
ルーターは、できるだけ他の機器とは離れた場所に置くようにしよう。

3.こまめに掃除する
部屋の隅などに置かれがちなルーターの周辺には、すぐにホコリがたまってしまう。排熱口にホコリが付着すると、それだけで本体内に熱がこもってしまう。
ルーター本体や周辺はこまめに掃除して、ホコリをためないようにしておこう。

4.風を当てる
熱対策として近くにファンやPC用の冷却器を置くというユーザーもいる。そこまでの対策は無理だとしても、エアコンや換気扇の風が当たる場所に置くことで改善できる場合もある。

5.省電力設定を利用する
最近では、省電力機能を搭載しているルーターもある。
不要なときにはランプを消すなどして、消費電力を下げ、発熱も減らすことができる。また、タイマー機能を持つルーターもあるので、夜間など使用しない時間帯はオフの設定にしておけば、常に発熱した状態を減らすことができる。こうした機能を積極的に活用してみよう。

ルーターの熱対策をするだけで、この時期のネット利用がいっきに快適になるはずだ。不調を感じたらすぐに試してほしい。