「オルニチン研究会」

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4月の新生活のスタートからゴールデンウィーク(GW)まで駆け抜けて、「ちょっと疲れた」と感じる人も多いだろう。なかなか回復しない疲れやだるさを感じているとすれば、その原因のひとつとして、肝臓の機能低下が考えられる。

肝臓で重要な働きをすることで知られるアミノ酸「オルニチン」の情報発信や意見交換の場として設立された「オルニチン研究会」では、同研究会の協賛企業でもある協和発酵バイオの西村明仁氏(学術研究企画室)に肝臓の働きの重要性について聞き、"元気"を保つための肝臓ケアについて紹介している。

シジミに多く含まれる

同研究会はGWが明けた2015年5月11日、休み期間中の"暴飲暴食"に悩む人たちへにのケアなどをアドバイスしようとレポートを発表した。

オルニチンは本来、人の体内に存在しており、血液に溶けた状態で体中をめぐり、肝臓では有害物質のアンモニアを「解毒」している成分。「肝臓にいい食材」として知られるシジミに多く含まれている。

西村氏によると「アンモニアは体内のタンパク質合成にも役立つので、まるっきり毒というわけではない」が「疲労の原因物質の一つ」で、その増えすぎを「オルニチンサイクル」なるもので監視・処理するのがオルニチンだ。

西村氏は、アンモニアを「敵」、オルニチンを「味方の兵士」に例えつつ、「あらかじめオルニチンを摂取しておけば、肝臓に負荷がかかったような場合でも、オルニチンが肝機能の働きを助けてくれると期待出来る」という。

オルニチンの効果検証実験として、東京工業大学の田川陽一准教授が行った「ES細胞(胚性幹細胞)」を用いたものがある。ES細胞で作った疑似肝臓を、オルニチンを添加したものと、添加しないものに分け、それぞれにアンモニアを振りかけるテストを行った結果、

「オルニチンを添加していない場合には、アンモニアによって細胞がどんどん死んでいく結果となり、逆にオルニチンを添加している場合には、アンモニアによる細胞死が抑制された」(西村氏)

という。肝臓を酷使することの多いシーズンにはとくに、疲れがとれにくいと感じる人たにとって、オルニチンで「肝臓ケア」するのも選択肢のひとつだ。