『マザー・ゲーム』の展開と、大島優子の演技が痛い…【勝手にドラマ採点】
【勝手にドラマ採点・低評価編 第1回】

 視聴率がすべて15%以下と、なんとも寂しい状態が続く日本のドラマ。2015年春スタートのドラマは、刑事モノと医療系の内容が多いのと、キムタクと堺雅人の2大視聴率俳優の起用などの特徴があるが、それより何より目が行ってしまうのは、元AKBの大島優子を極道ドラマの主役にするといった、視聴者を不安にさせるような、ちぐはぐなキャスティング。

 そんな、ふぞろいに見えるドラマたちを、雑誌等でドラマ批評を執筆する私、スナイパー小林の勝手な目線で評価します。ファンのみなさま、あくまでも個人的な考えですのであしからず。

◆既視感ありまくりのママドラマ

マザー・ゲーム〜彼女たちの階級<35点>※100点中
(TBS、火曜22時、主演・木村文乃)

 木村文乃演じるバツイチ・シングルマザーの希子は、ひょんなことから息子を名門幼稚園に通わせることに。庶民派の希子は、セレブママたちとぶつかりながらも新しい絆を結んでいく。

 ハイ、これ2011年春期ドラマ・フジTV『名前をなくした女神』のパクりでしょうか? しかも毎回、ラストシーンでは木村が問題を起こした人物にズバリと斬りこんでいくのが定型。これはまたもや、杏主演の2014年春期ドラマ・日テレ『花咲舞がだまってない』と同じなのだ。ひょっとして制作スタッフが杏の大ファンなのかしら? と疑問にも思いたくなる。しかしこちらは、ストーリーが中途半端に熱かったり、見どころが散漫なのが痛い。

 最終テーマがお受験なのか、主人公がセレブママたちのヒーローになることなのか、はっきりしてほしい。ついでに、ボスママ役が檀れいじゃなくて、江角マキコだったら迫力があったのに、と残念でならない。

◆大島優子の惨敗ぶりが痛い

ヤメゴク〜ヤクザやめて頂きます<30点>
(TBS、木曜21時、主演・大島優子)

 大島演じる警察官の冷血ヒロインがヤクザを憎みつつも、暴力団からの足抜け希望者を手助けする……というのが大筋のストーリー。なるほど、役柄設定はおもしろいと思ったら、演出はTBSドラマ『SPEC』『ケイゾク』と手がけた堤幸彦で、独特な質感のある刑事モノを想定していたと思う。

 ただ、大島優子の演技力が彼の演出に伴っていないのが、最大の失点。映画賞を受賞するなど演技力への評価は上がってきているものの、一人でヤクザを何人もぶっ倒すシーンでは、残念なくらいに凄みが欠けていて、ドヤ顔が切ない状態になっている。

 相棒役の北村一輝やヤクザ役の遠藤憲一がハマりすぎているだけに惜しい、惜しすぎる。このまま“キムタクドラマの裏番組”で終わらないことを願わんばかり。

 ※次回は、山P主演の『アルジャーノンに花束を』と、剛力彩芽と渡部篤郎が共演する『天使と悪魔-未解決事件匿名交渉課-』について取り上げます。

【スナイパー小林 プロフィール】
1985年TBS系ドラマ「毎度おさわがせします」を皮切りに小学生からテレビおたくになり、You Tube全盛の時代になってもテレビをひたすら愛し続け、文章にする芸能ライター。ドラマもいいけどアナウンサーのディスりも、コーヒーも大好きな40歳。