神奈川県出身。『5時に夢中!』(TOKYO MX)、『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)などテレビやラジオのレギュラーを多数抱え、歌謡ユニット「星屑スキャット」としても活動。丸の内にあるバー『来夢来人』のママでもある。連続ドラマ『ドS刑事』(日本テレビ系)にも出演中。

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40歳の節目として出版された初の自叙伝『うらやましい人生』が新潮社より発売中のミッツ・マングローブさん。

幼いころの思い出、慶応ボーイ時代、ロンドン留学、女装家としての活動秘話、恋愛観など…徳光修平からミッツ・マングローブへと変貌を遂げた軌跡がこの一冊でわかります。女子に刺さる箴言もたくさんの自叙伝についてご本人に話を伺いました。

*  *  *

――40歳になる誕生日のその日に、初めての自叙伝を出版されましたね。意味深なタイトルは、ご自身で決めたんですか?

ミッツ:そうです。なぜかわからないけれど、私は「なんか、うらやましい」と言われることが多いんです。でも私自身は、「客観的に見れば、こんな人生、うらやましくないでしょう?」と思っている。

――本の中では、「普通がうらやましい」という複雑な心情が何度も出てきます。

ミッツ:才能とか個性って、飛び出てしまったもので、見方を変えれば欠陥ですよ。それが佳きものなのかコンプレックスになってしまうものなのかは、人それぞれの価値観や捉え方で変わるんでしょうけれど。でも私、世間の人がいう「○○より△△がいい」って感覚がよくわからないことが多いんですね。植え付けられた価値観って「実は違うよなあ」って思うことがほとんど。たとえば、私は背が高いので「身長高くてカッコいいですね」とか言われるけど、私自身は高いより低いほうがいいじゃんと思ってる。にぎやかなほうが静かなのよりいいってのもわからないし、冷めたごはんより温かいごはんがいいというのもずっとわからなかった。世間一般の価値観というものに晒されてきたからよけい感じるけど、私の価値基準はそういうのに染まっていないし、逆みたい。それで発言がとがっているみたいに思われるんでしょうね。あ、でも最近は、あったかいものを食べたいという欲求だけはわかるようになってきた。極度の冷え症なんですよ。だから、お米はまあ冷めたものでもいいんだけど、おかずはあったかいのがいい(笑)。

◇神奈川県出身。『5時に夢中!』(TOKYO MX)、『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)などテレビやラジオのレギュラーを多数抱え、歌謡ユニット「星屑スキャット」としても活動。丸の内にあるバー『来夢来人』のママでもある。連続ドラマ『ドS刑事』(日本テレビ系)にも出演中。

写真・小笠原真紀

※『anan』2015年5月20日号より 《anan編集部》