海外組が不在のなかで、宇佐美は抜群のフィニッシュワークを披露。ワールドカップ・アジア2次予選のメンバー入りへ「入れるように試合でアピールしたい」と語る。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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「刺激をもらいました。凄く」
 
 扁桃腺の具合が芳しくなく、合宿初日終了後のミックスゾーンを素通りした宇佐美だったが、2日目は“ガラガラ声”で質問に答えてくれた。

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 所属するG大阪では9試合・9得点。ACLの影響で消化試合がひとつ少ないにもかかわらず得点ランキングトップに立つ男は、この日の練習でも優れたフィニッシュワークを披露した。
 
 くさびを落としてからゴールを狙うトレーニングでは、左サイドからファーサイドを狙って曲げるシュートや、ニアを鋭く打ち抜く一撃で調子の良さを窺わせる。海外組が不在ということもあり、最後の局面における精度とテクニックは群を抜いていた。
 
 また練習前のランニングでは、ハリルホジッチ監督とマンツーマンで会話するシーンも。その内容については明かしてくれなかったものの、この二日間で指揮官からはプレーのディテールや普段の生活など、あらゆる面でアドバイスをもらったと言う。
 
 攻撃に限らず、守備面でも激しさを持ってプレーする。最近の宇佐美はその傾向が顕著だが、攻守両面で戦う姿勢は再度ハリルホジッチ監督から強調されたようで、あらためてハードワークの重要性を認識した二日間でもあっただろう。
 
 そのなかで「裏への意識だったり、献身的にやることを特に意識した」と語った宇佐美。それは、「(ここ最近のG大阪の)連戦のなかで、なかなかできていない」部分だったと認め、「これから1週間空いてコンディション的にも余裕が生まれると思うし、また新たな気持ちでやっていきたい」と前を向いた。
 
 その視線の先には、6月から始まるワールドカップ・アジア2次予選が控えている。
 
「もちろん(メンバーに)入れるように試合でアピールしたいですし、まずは近くの目標として、そこのメンバーに入れるように努力したいなと思います」
 
 Jリーグでさらにゴールを量産し、日本代表の確固たる軸となれるか――。新たな刺激を糧に、宇佐美の冒険が再び始まる。

取材・文●増山直樹(サッカーダイジェスト編集部)