水卜アナ、すでに部長級の貫録。もう誰も逆らえない
 5月3日放送の『だれだって波瀾爆笑』(日テレ系)に、若手アナウンサー3人が出演していました。流れ出る汗をハンカチで拭う仕草が売りのズムサタ新MC・辻岡義堂アナウンサー。上重クライシスもいくぶん落ち着いた『スッキリ!!』から岩本乃蒼アナウンサー。その『スッキリ!!』から『シューイチ』へと移った、女子アナ界きってのお嬢様・杉野真実アナウンサー。

 それぞれ新しく担当する番組の宣伝もかねて、プライベートから仕事にまつわるトークを繰り広げるというのが趣旨だったのですが……。

◆同僚・先輩を語る姿に“勝者のオーラ”

 そんなもくろみを吹き飛ばしたのが、彼らの人となりを紹介するためVTR出演した水卜麻美(みうらあさみ)アナウンサー。語り口は、まだ28歳とは思えぬほどの確信に満ち溢れていました。すでに全権を掌握したような、勝者のオーラをまとっていたのです。

 1年先輩の辻岡アナに対するコメントからして圧巻でした。入社間もないころ、「いつか俺らの時代が来る。水卜は絶対にイケるから頑張れ」と熱いエールを送られていたく感謝しているというのですが、伝え方にまったくへりくだったところがありませんでした。

 しかと目を開き、前を見据え、首を垂れることなく低く重心を保ったまま、ゆっくりと語る。水牛のような安定感。“あんときええこと言うてくれたわ”と言わんばかりの貫禄。スタジオでVTRを見つめる辻岡アナの発汗が止まりません。先輩の面影はすっかり消えていました。

◆水卜アナの一言で、ヘアスタイルを変えた杉野アナ

 その静かな迫力は、後輩の杉野真実アナウンサーへの講評で頂点に達します。いまだに外泊禁止という筋金入りの箱入り娘ゆえ、水卜アナ曰く「世間知らず」だったという杉野アナ。一方で「吸収力は他人の20倍。ダメ出しされたところはすぐに直してくる」と、学びの速さをほめていました。

 ところがあとに続くエピソードでこちらの安堵感も急速にフェイドアウト。

「『私その髪型好きじゃないんだよね』と言ったら、杉野は次の日に違うヘアスタイルにちゃんと直してきた」。

 いかに杉野アナが純真だったとしても、ほんのつぶやきひとつで大の大人を恐れおののかせアクションを起こさせてしまう水卜麻美とは一体何者なのでしょうか。

 気持ちのよい食べっぷりや、愛らしく丸みを帯びたフォルムで「好きな女子アナランキング」を独走中の彼女ですが、それは世を忍ぶ仮の姿なのかもしれません。同僚を完全に手なずけた余裕が嫌味にならないレベルにまで達している。胃袋の容量だけでなく、人としての器もデカい。“水卜会”なるものが存在するのもうなずけるほどの親分っぷりでした。

※“水卜会”=水卜アナ率いる女子アナ会で、いまや”日テレ・アナウンス室の最大派閥”との噂もある

<TEXT/沢渡風太>