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ここ数年、スティーヴン・スピルバーグをはじめ、リドリー・スコット、デヴィッド・フィンチャーらハリウッド映画のヒットメーカーがTVドラマを手掛けるのがひとつの主流となっている。そんな中、ついに真打ちとも言うべき映画監督がTV界に参戦してきた。M・ナイト・シャマラン。『シックス・センス』『サイン』などで知られ、多くのファンを魅了し続けているミステリー界の異才である。

そんな彼が製作総指揮を務めるのが、5月15日よりFOXチャンネルで放送スタートとなる脱出ミステリー『ウェイワード・パインズ 出口のない街』。ドラマの放送を記念し、ヴェールに包まれた本シリーズの世界をひも解いていこう。

○謎が謎を呼ぶストーリーはシャマランの真骨頂!

アメリカのベストセラー小説「パインズ - 美しい地獄-」をもとに映像化されたミステリー『ウェイワード・パインズ 出口のない街』。物語の始まりはひとつの事故だった。シークレット・サービスの捜査官イーサンは、行方不明になった同僚ケイトを捜索中、ウェイワード・パインズという街の入口で交通事故に遭う。その後、森の中で意識を取り戻した彼は、閑静な住宅街へたどり着くが、なぜかIDや所持品がなくなっており、家族や職場への連絡手段がすべて絶たれていた。

住民たちに助けを求めるイーサンだったが、誰ひとり助けの手を差し伸べる者はいないばかりか、特定の話題になるとあからさまに話をはぐらかすなどイーサンを翻弄。さらに街の至るところに無数の監視カメラが設置されており、街中での会話や行動は何者かに見張られているらしい。そんな中、行方不明だったケイトと再会するイーサンだが、彼女はなぜか面識のないふりをし、「あなたといると狙われる」と意味深なひと言を告げる。

○ウェイワード・パインズの謎めいた掟

【第1の掟】街の外に出るなイーサンは街の外に出ようと車を走らせるが、なぜか同じ場所に戻ってきてしまう。

【第2の掟】過去について語るな虚言的行動でイーサンを振り回す住民たち。彼らは過去の記憶自体も曖昧なことが多い。

【第3の掟】電話を無視するな街中の電話が鳴ったら、必ず応答しなければならない。一体誰からの着信なのか!?得体の知れない違和感に襲われる中、女バーテンダー、ビバリーの助言により、解決の糸口を探るイーサン。やがて彼は、美しい田舎の街に潜む驚愕の秘密にたどり着く。

街の区域に出口なし、住民たちの虚言的行動、無数の監視カメラ、遮断された連絡手段--。幾重もの仕掛けを張り巡らせ、まさしく“出口の見えない”展開で、見る側も袋小路に追い込んでいく本作。これまでも謎が謎を呼ぶストーリーと大どんでん返しで見る者の予想を鮮やかに裏切ってきたシャマランだけに、今回も期待せずにはいられない!

○マット・ディロンをはじめ豪華俳優陣が集結

TVドラマの枠を超えたミステリーには、アカデミー賞受賞・ノミネート経験をもつ実力派のキャスト陣が顔をそろえた。

謎めいた街からの脱出を試みるイーサン役には、80年代から活躍し、『クラッシュ』でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされるなど、映画界で着実にキャリアを重ねてきた俳優、マット・ディロン。初のTVシリーズ初主演作となった本作を「映画以上に映画並み」と称したディロン。優秀な捜査官だが、一方で過去に関わった事件についてのトラウマを抱えているという難しい役どころを抜群の安定感で演じ、ドラマを牽引していく。

街で唯一の保安官ポープ役は、FOXチャンネルで放送のドラマ「Empire 成功の代償」にも主演するテレンス・ハワード。イーサンに監視の目を光らせ、時に行動を妨害してくるというミステリアスな役で存在感を発揮。

イーサンに唯一協力する女バーテンダー、ビバリーを演じるのは、個性派女優として活躍してきたジュリエット・ルイス。イーサンの疑問に素直に答えるうち、自らも街での自分の存在に疑問を抱いていく女性を、繊細な演技で魅せる。

ディロンをはじめとした実力派キャストたちが、主人公の焦りや葛藤、そして翻弄する側の不気味さをみごとに体現。脱出ミステリーとしてはもちろん、心理的サスペンスとしても堪能できるのが本作のもうひとつの魅力なのだ。

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(平井万里子)