先日、俳優の大沢たかおと有名開業医の娘の交際報道があったが、最近、この手の男性芸能人の「逆玉の輿」的な話題が目立つ。童貞キャラで売っていたハライチ・澤部佑は大手クリーニングチェーン白洋舎の社長令嬢と結婚し、また、俳優・金山一彦の再婚相手、大渕愛子弁護士はお金持ちの顧客が多いとされる。

そこで、芸能人男性たちが、資産家のお嬢様やリッチなキャリアウーマンと結婚する「逆玉事情」について取材してみた。男性芸能人たちの“逆玉”事情について、週刊誌編集者や芸能記者に訊いた。

井浦新鈴木一真は義理の兄妹。舅は大物政治家

女性週刊誌の編集者はいう。

「今年の青学初等部の入学式で、俳優の井浦新の姿がありました。青学へ初等部から通わせるのは相当お金もかかりますし、ずいぶんなセレブな生活ぶりに驚きました。彼が経営に加わっていたストリート系のアパレル企業は負債を抱えて倒産したはずですし、そうそう懐具合が暖かいようにも思えなかったからです。そうしたら、彼は大物政治家の次女と結婚していたんですね。

しかも、妻の妹(政治家の三女)はやはりモデル出身の俳優・鈴木一真と結婚しているんです。鈴木一真の結婚報道は『相手はファッションショーに出た時に知り合ったボランティアスタッフの美大生』でしたが、その相手の素性が公になったのは、その大物政治家がインタビュー番組で娘婿について語ったからです。三女はモデル活動もしていたそうなので、この三女のコネクションで次女は井浦新と知り合ったのかもしれません」

誰しも経済力がある相手を求める

このふたりだけではなく、目立たないところでも、男性芸能人が「逆玉」的な結婚や交際は実は多いのだという。

ベテランの女性芸能記者はいう。

「こういう話は昔からよくありますよ。一世を風靡した往年のスター歌手Aは、不祥事を起こした時に、経済的に困窮していると報道されましたが、実は名家の令嬢と結婚していて、高級マンションで暮らし、子供を小学校から名門私立校に通わせていました。

また、私の知人女性が囲っていた俳優が、今ではゴールデンタイムのドラマで主役級を演じています。彼は今では超有名女優と交際し、キャリアと共に着々と女もランクアップしています。

男女問わず、誰だって、経済力のある異性と結婚したいものです。私だってお金持ちと結婚したいですができないのは、お金持ちを捕まえる能力がないからです。芸能人男性はそれだけ魅力的なのでお金持ちの女性と結婚できるのです。女優が玉の輿に乗るのと同じ構図です。

美しすぎて同性受けしないといわれた伊東美咲だって年商2,000億といわれるパチンコ機器メーカーの社長と結婚して、164万円のショルダーバーキンを肩から下げ子供を連れて歩いているじゃないですか。

芸能人は収入は安定しないのに、生活には一般人よりもお金がかかります。男女問わず美容や洋服代、タクシー代、住居費が普通よりかかるし、また、芸能人の子供は公立小学校だといじめられるので私立やインターナショナルスクールに通わせる必要があります。息をするだけでお金がかかるのが芸能人ですから」

将来に不安がないお嬢様だからこそ芸能人と結婚できる

しかし、お嬢様と芸能人はどこで知り合うのだろうか。

お嬢様事情に詳しい東洋英和出身の女性はいう。彼女は中学受験で第二志望の東洋英和に入学したが、小学校からあがってきたお嬢様たちは“別の人種”だった。

「お金持ちは芸能人のタニマチをやっていることも多いので、そういうコネクションで知り合うことも多いんじゃないですか。同級生の社長令嬢は、ミュージカルスターに車の運転をさせて、麻布の高級レストランで食事に行ったりしていました。私もそのミュージカルスターに憧れていたので、“ああ、世界は平等じゃないんだ”って感じたものです(笑)。

彼女たちは親のコネで広告代理店やテレビ局に就職して、そこでも芸能人とコネを作っていきます。お嬢様は庶民と違って生活や将来への不安がないから、芸能人と結婚できるんですよ。私の知り合いにもいますよ。イケメン俳優と結婚して、彼を父親が経営する企業の役員にしている人。名前を連ねているだけで彼はなんにもしていませんが役員報酬を受け取っています」

格差がないのが日本社会の特徴と学者たちはいうが、やはりエスタブリッシュメント(特権階級)は存在するようだ。

(木原友見)