学生の窓口編集部

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12日放送の「ちちんぷいぷい」(毎日放送系)で、司会のヤマヒロアナウンサーから「ギャグ、漫才、コントの著作権を考えたことはありますか?」と問題が提議された。

火曜日のメンバーはロザン、ハイヒールモモコ、トミーズ健と芸人がずらり。「考えたことありますけど…難しいね漫才って」とモモコ。宇治原は「ありますけど、ないっていうのが定説になっている考えたことありますけど…」と頷いた。

漫才台本を書いたり、書いてもらったり、ネタが似てしまうことも多く、パターンがある。トミーズ健も「漫才にも著作権はあると思う。問題なのはギャグに著作があるかどうかということ」と、最初から白熱される議論が繰り広げられた。

しかし、本来の番組からの問題はフラダンスに著作権が侵害されたことで訴えが起こったというもの。
「クムフラ」というフラダンスの伝承者が、「九州ハワイアン協会」との関係が悪化したために、振り付けの差し止めを求め訴訟を起こした。

原告は「クムフラ」は創作。直接指導を受けなければ使用できない。共通の基本動作はなく、指導者ごとに違う。指導を中止した後も上演を続ける行為は著作権の侵害になると主張。

被告は、普通の基本動作で、既存のステップなどによる組み合わせにすぎない。フラダンスには、保護される創作性はない。著作権ではないと真っ向から否定した。

ということなのだが、スタジオ内では、さまざまな意見が交わされたのだが、あくまでも個人的な意見なので、ここで結論が出るわけではない。

弁理士によると、ダンスの振り付けにも著作権は存在するが、著作権侵害の立証は極めて難しいとコメントしている。

ポイントはダンスの独創性なのだが、いかに?というところなのだが…。

ヤマヒロは「なかなかこれは難しい…」と、コーナーをしめようとしたとき、宇治原が一石を投じた。

「今回の話はもうひとつ…。以前は教えていたわけ。伝えていた。でも仲違いしたのでもう使わないでくれということですよね?そこもちょっとポイント。伝えているわけですから、勝手に使ったわけでもない。勝手に真似したわけでもない」とピシャリ。

他のゲストからも「確かにそうや」、「冷静やな」と言われ、ヤマヒロも「弁護団に加わりそうな雰囲気ですね」となんとかコーナーをしめた。

京大卒の宇治原。問題を客観視する視点はお見事。時間があったら、宇治原の分析がもっと聞けたかも知れない。