ハリルJ初招集でコンセプトに共感する大久保「日本人に合っている」

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 日本代表候補は12日、千葉県内で合宿をスタートさせた。日本代表候補初選出の7人を含む国内組28選手による2日間のミニキャンプ。ブラジルW杯以来の代表招集となったFW大久保嘉人(川崎F)は初日の練習を終え、笑顔で「普通でしょ。楽しかった」と約2時間のトレーニングを振り返った。

 バヒド・ハリルホジッチ監督とはまだ「挨拶程度」と、深いコミュニケーションは取っていないようだが、新指揮官の目指すサッカーには早くも魅力を感じている様子だった。

「みんなで厚みを持って前に出ていくというか、スピードと運動量を持ってやろうとしているのは日本人に合っているのかなと思った。取ったら早く。裏に飛び出す。これが試合でできたらおもしろいんじゃないかな」

 ハリルホジッチ監督はピッチ上で「フリップチャート」という普段、室内のミーティングで使用しているボードを使って練習内容やルールなどを説明。メニューが変わるたびにボードの紙をめくって選手に練習の意図を伝え、少しでも早くチームコンセプトを植え付けようと熱弁をふるった。

「試合でやらせようとしていることをミニゲームの中でもやらせていた」。経験豊富なベテランらしく、目新しい練習メニューにも柔軟に対応し、存在感を見せた大久保。今合宿のメンバーでは最年長となる32歳のストライカーは「若い子たちより残っていくのは難しいと思う」と、代表生き残りが簡単ではないことは十分に理解している。

 ハリルホジッチ監督は大久保の招集について「2シーズン連続で得点王を取ったし、今シーズンも得点を取り続けている」と理由を説明し、「我々の代表には得点を取る選手が少ないので、32歳であろうが、全然問題ない」と語ったが、裏を返せば、得点を取っていなければ過去の実績や経験だけでは招集されないということでもある。

 将来性やポテンシャルを期待されて招集されることもある若手選手とは明らかに異なる立場。「(点を)取り続けるしかないと思いますよ。少しでもダメなら、すぐに外されると思う。それは覚悟しています」。ブラジルW杯の日本代表メンバーにサプライズ選出されてから丸1年となった2015年5月12日。大久保がハリルジャパンでの第一歩を踏み出した。

(取材・文 西山紘平)