10日に初日を迎えた大相撲夏場所。結びの一番では、小結・逸ノ城が横綱・白鵬から初めての白星を挙げ、優勝争いが俄然盛り上がる格好となりました。場内では座布団が乱れ飛ぶなど、大相撲ファンの間にも興奮が広がっている模様です。

ところが、その興奮からか、思わぬ勇み足となるケースが続出してしまいました。

まず、逸ノ城の勝利を伝えた日本相撲協会の公式ツイッターでは、これを「幕内取組。逸ノ城、白鵬に初めての金星。」と紹介(※ツイートは削除済み)。さらに大相撲関連記事をよく採り上げる週刊大衆の公式ツイッターも「大相撲夏場所ですが、白鵬が逸ノ城に金星を配給。」とツイート。「夏場所の 金星輝く 日暮れかな」と一句詠み上げるほどの興奮ぶりを見せたのです。



さらに、逸ノ城が所属する湊部屋の公式ブログでも、初日の結果報告で「逸ノ城…〇金星」と記載しており、「逸ノ城が金星」の盛り上がりは角界にも広がっています。
(http://ameblo.jp/minatobeya/entry-12025029242.html)

しかし実際は、逸ノ城が白鵬を下した勝利は「金星」ではありません。金星は平幕の力士が横綱に勝利することを指し、三役である小結の逸ノ城が横綱を下しても金星とはならないのです。金星は大相撲協会から各力士に場所ごとに支払われる「力士褒賞金」の特別加算の条件ともなっており、金星ひとつで場所ごとに4万円の支給額アップ、年間で24万円の収入増となるもの。それだけの収入増に値する顕著な活躍があった場合に適用されるものなので、十分な実力があるはずの三役力士が横綱に勝ったとしても、「金星」とはならないわけです。(※そのため、不戦勝や反則勝ちなどでの勝利も「金星」とはならない)

それだけ今の白鵬に勝利することが難しく、ひとつの勝星が場所の盛り上げへの大きな貢献となることからの「勇み足」なのでしょう。確かに大横綱・白鵬からの勝星なら、ただの金星ではなく文字通り大金星として、平幕力士に限らず支給額アップでもいいくらいかもしれませんね。

(文=フモフモ編集長 http://blog.livedoor.jp/vitaminw/